蒼風の谷
詰問
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収監されて1日が経った。
「出ろ。」
セリナ曰くここは三重城の地下牢らしい。どうして知っているのか聞いたらそっぽを向かれその話に語ろうとはしなかった。
余談だがオレとセリナは同じ牢に収監されている。牢は他にもあるのにどうして一緒なのか。いやじゃないんだよ?ただ、手錠同士がつながれていてうまく身動きが取れないんだよ。
さらに余談だがこの手錠には抗魔法呪がかかっており魔法を使うことができない。しかもいかにチートな体力を使ってもびくともしない。
中世の騎士を思わせる甲冑に身を包んだ男に連れ出され、入れられたのは如何にもな道具が並ぶ部屋。
いわゆる拷問部屋だ。
「ひっ……。」
セリナは恐怖でおびえている。つながれてなくても彼女から身を寄せてくるので震えがよくわかる。
「女はあっちだ。男はあれだ。」
「はっ!」
「っ!?カズヤ!」
セリナが部屋の端の椅子に座らされ、オレは部屋の真ん中に立つ磔台に鎖で固定される。
「さあ、どうしてあの女を匿った。」
「さあな。」
「ほぉ、生意気なガキだ。親の顔が見たいね。」
「オレに親なんていねーよ。」
「孤児か。なおさら殺しても問題はないな。」
「ダメッ!」
「女は黙ってろ!」
「きゃぁっ!?」
「セリナ!」
セリナが椅子ごと殴り倒され踏みつけられる。
「止めろ!」
「吐いたら止めてやるよ。」
「わかった、話すから止めてくれ。」
「ふん、おい。」
「はっ!」
「う、ううぅん……。」
「で?話してくれるんだろ?」
先に電光が走る魔術杖を向けてくる。これは痛そうだ。
「話すも何もオレ達は彼女を拾っただけだ。盗賊に襲われていたところを助けただけに過ぎない。」
「その証拠は?その盗賊はどこで倒した。」
「国境近くの洞窟だ。もう騎士団が探りを入れているはずだ。」
「ふん、そうか。少し物足りないが今日はこれだけにしておこう。おい、牢に戻しておけ。」
「はっ!」
刑吏が拷問部屋を出ていき部屋には鎖で張り付けられたオレと椅子に座らされているセリナ、そして下級役人。
その下級役人がいそいそとオレの鎖を外す。その際オレに拘束具の類は付けてない。
「へっ。」
「ん?あべしっ!?」
「よし。」
鎖が緩んだ隙に役人の急所を足蹴りにして悶絶させる。かなり強く蹴ったからしばらく起きないだろう。
「あ……。」
「大丈夫か?」
「うん、とりあえずは。」
「うんじゃ、エリザも助けますか。」
「うん、ってどこにいるのかわかるの?」
「わかんね。」
セリナの戒めを解いて立たせるたが、オレの回答を聞いてか唖然としている。
「あんた、バカ?」
「どうだろ。あんまり考えるの
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