蒼風の谷
関所
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はスルー、なのだが思わぬ邪魔が入った。
セリナの偽造身分証用意してなかった。
出るのに身分証はいらないし西部王国には関所がないから油断してたぜ。ついでに出た時のようなローブもないし。
「おい、身分証は?」
「えっと……。」
「すまない。ここに来る途中で盗賊に襲われてて荷物を持って行かれたらしいんだ。」
「ぇ?は、はい。この方々に助けてもらって。」
ある意味間違ってないが襲われてたのは1週間ほど前だ。ギルドカードの再発行ならものの数分で済む。
「そうか、わかった。この書類を持って行け。抜けたところに我々の詰所がある。そこで再発行してもらえ。」
「は、はい。」
「わかった。行こうかセリナ。」
「うん、カズヤ。」
「「ちょっと待て。」」
二人の役人に呼びとめられた。まさか、エリザが……。
「あんた…、死神のカズヤか?」
「へ?」
「ばか、そっちじゃないだろ。そっちの女性だ。」
歳のいった役人が指差したのはエリザ。
「あなたはエリザ・K・クスィーか?」
「あ、あたくしは……。」
「その喋り口、間違いない。捕えろ!」
「え?きゃぁ!?」
「あなたたち、なにを…。」
「こいつらもだ!」
「「はっ!」」
どこからともなく武装した連中が出てきて即座に俺たちを捕縛する。縄抜けをしようにも体に力が入らない。
「なにを……。」
「城に伝達!目標を確保!」
「お、おい!」
足をジタバタさせることもできず馬車に乗せられる。その後猿轡をはめられ何も喋ることができないまま運ばれた。
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