TURN72 レーティア救出その六
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「そろそろ貴女と一緒に最後の出撃に出るつもりだったけれど」
「より早く、共に出られればな」
「そうね。モスクワの敗北の時でも」
「大怪獣がいたそうだが既に攻略法はある」
「あるの、大怪獣にも」
「盾を備え潜水艦を使えば出来た」
それも可能だったというのだ。
「今更言っても仕方がないがな」
「けれどもう考えてあったのね」
「大怪獣といえども無敵ではない」
この世に無敵のものなぞない、レーティアはそこから考え答えを出したのだ。
「大怪獣のビーム攻撃を受けられるだけのバリアを備えそして姿が見えない潜水艦で集中攻撃を浴びせればだ」
「例え大怪獣といえどもなのね
「必ず倒せる」
レーティアは確信と共に言い切った。
「この世に沈まない船もなければだ」
「攻略出来ない要塞もなく」
「倒せない怪獣もない」
レーティアがこれまでの戦争で証明してきたことだ。
「そういうことだ」
「では総統」
エルミーは話が一段階したところであらためてレーティア達に告げた。
「今から」
「わかった、では日本に向かおう」
レーティアは苦い顔で応えた。そうした話をしていたが。
ここでドイツ妹とプロイセン妹が兄達に告げた。
「では兄さん達も日本に行って下さい」
「総統の護衛にね」
「待て、俺達が行くのか」
「御前等じゃねえのかよ」
プロイセンもこの場では深刻な顔になっている。
「御前達が行くべきだと思うが」
「何で俺達なんだよ」
「姫を守るのは騎士だからね」
プロイセン妹は笑って兄達にこう返した。
「だからだよ。この後はあたし達が何とかするからね」
「兄さん達は総統をお願いします」
「あとオーストリアさんにも行ってもらうから」
「今すぐお呼びします」
「ううむ、では後を頼む」
ドイツは考えたが妹達の心を受けることにした、そしてだった。
彼とプロイセン、それにオーストリアがレーティアとグレシアの護衛役も兼ねて脱出することになった。一行はすぐにレーティアの部屋を後にする。
その彼等にドイツ妹とプロイセン妹はドクツの敬礼で見送って言った。
「では後はお任せ下さい」
「国民は守るからね」
「頼む・・・・・・」
レーティアは二人に沈痛な声で告げた。
「それではな」
「日本までどうかご無事で」
最後にドイツ妹が切実な顔で返した。こうしてだった。
エルミーはレーティアを救出しベルリンを脱出した、連合軍は今にもベルリンから降下しようとしていたが日本の隠密行動により見付からなかった。
ファルケーゼはベルリンから離れ帰路についた、その中でだった。
グレシアがエルミーに対してこう囁いたのだった。
「ねえ、いいかしら」
「どうしたのでしょうか」
「今連合軍はドクツに戦力の殆ど
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