お昼休みのひと時
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たくないわね……。
そんな暇な授業を受ける位だったら、学校を休んで自宅で自学した方がマシよ」
「まぁ、そうだろうね……。
で、俺今その状況にいるわけよ……少なくとも全科目、中3レベルはあるし」
俺の一言でこの空間の時間という概念が停止する…(高町さん達が固まっているだけだが)。
まぁ本来なら高校生3レベルと言いたい所だが、控えておこう……
というのもこの学校のレベルで考えると、俺の知識は中3ぐらいが妥当になる。
小3で百分率が出るってどうなの? 俺の記憶では小5で習う内容なのだが……。
「はぁ!?」
「えぇぇ!!」
「うそ〜!!」
固まっていた時間が動き出す……。
ちなみにバニングスさん、月村さん、高町さんの順だ。
彼女達の声にまたもや屋上に居る人達の視線を一斉に受けるが、これも二回目……免疫はできているので、気にしない事にする。
「何でアンタがそんな知識持ってんのよ! 私達まだ小学3年生でしょがッ!」
「いや、そう言われてもなぁ……強いて言えば…努力の成果?」
転生の副産物である『記憶の引継ぎが有る御かげ』と言ってしまえばそうなのだが。
でも考えてみて欲しい……俺が前世で勉強してきた総勉強時間は約5000時間以上……
(まぁ、この中には小〜高の授業時間も含まれて入るが……)
その全てをちゃんと努力して消費してきたのだ。
なので、今の俺の知識は努力の賜物という事が言える……はず。
「努力?」
「アンタが?」
月村さんは首を傾げ、『努力?』と疑問系で……
バニングスさんはそれに続くように言葉を発する。……中々にひどいな、お前ら。
「ほえ〜神田君って努力家だったんだ……凄いね!」
そういってバニングスさん達とは正反対の対応をする高町さん……。
その満面の笑みに『味方は居たのか……』と感動し、涙を流しそうになる。
あれだな、『高町さんは俺を嫌っている』説は一回白紙に戻そう、うん。
きっと恭也さんの勘違いだったのだろう。
「あ、ありがと……」
「にゃはは……お礼言われるほどの事じゃないよ」
うん、この謙虚さと気遣いを他の二人も見習ってもらいたいものだ。
そんな事を考えていると月村さんが俺と高町さんを交互に見てくる……なんぞ?
「ねぇ……。朝から気になってたんだけど……二人って昨日何かあったの?」
「にゃあ!?」
「ッ」
月村さんの一言に思わず”ビク”と体を反応させる俺と高町さん。
月村さんはそんな俺達を見て『やっぱり……』と声を出す。
「ん? どういう事よ、すずか?」
「今日、なのはちゃんと神田君がやけにコミニュケーション取ってると思うんだ……
休み時間になってもお互い、視線を送ってる感じがした
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