出会い
プロローグ_降り立った暴風族
[2]次話
学園都市
東京の大部分を利用した、人口230万人が集う、科学と学生の都市。
外界とは科学技術が30年ほど進んでおり、外界から見れば未来都市と言える場所だ。
そしてこの学園都市の最大の特徴、それは“能力開発”があることだ。
人口230万人の8割が学生であり、その全学生が能力開発の授業を受けている。
つまり、科学的に超能力者をつくりだしている。
能力開発で身に付けた能力には強さがあり、それを学園都市では段階分けをしている。
レベル0は無能力者で、測定できないほど小さな力しか出せない。
名前の通り、能力が無い人がそう呼ばれる。
レベル5は単独で軍隊と戦える程の力を持つ。
レベル5は230万人のなかに7人しか存在しない、学園都市の頂点にいる人物たちだ。
「なんで親バカに私が付き合わないといけないのでしょうかね」
そんな学園都市に、ある一人の男がいた。
気だるそうに周りを見回しながら歩く男。レベル0にしてレベル5の力を持つ男。
その男の足にはある機械が装備されていた。
数十年前に一大ブームを巻き起こしたが、今では知る人が少ないある機械。
その機械の名前は
A・T(エア・トレック)
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