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真剣で武神の姉に恋しなさい!
千李帰郷パーティ
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松風」

 由紀江は自分の部屋で松風に話しかけていた。

 確かに下の階であれだけ騒がれて自分だけ置いてけぼりというのは悲しいことである。

「はぁ。いいなぁ私も仲間に入りたいなぁ」

「がんばれまゆっち!いつかきっと良い友達ができるってオラは信じてる!まゆっちはやればできる子だぜ!」
  
 松風がそう由紀江を励ました瞬間部屋の襖が勢い欲開け放たれた。
 
 開け放たれると同時に由紀江はすぐさま刀を取り身構える。

「うん。やっぱり良い反応してるね。1年生」

 由紀江の部屋に侵入したのは千李だった。



 千李は内心舌を巻いた。

 千李はこの少女の実力を測るため部屋に入る直前まで気を完全に消していたのにこの少女は一瞬にして戦闘態勢をとっていたのだ。

「(ここまでとはね。しかもまだまだ伸びしろがある。しかもあの刀…、まさかとは思うけどこの子)」

 千李が考えていると由紀江の方から話しかけてきた。

「あの〜。あなたは確か川神百代先輩のお姉さんの川神千李先輩ですよね?私に何か御用でしょうか?」

 由紀江はおずおずとした様子で聞いてくる。しかし、残念なことに顔がちょっと怖い。

「ん?ああごめんね。えっと1年生の間違ってたら悪いんだけど。黛さんでいいのかな?」

「え?どうして私の事を」

「やっぱり。とすると君のお父上はかの剣聖黛十一段で相違ないね?」

「父を知ってるんですか?」

「そりゃあね。現代日本で唯一帯刀を許可された人だからね。それ以上に武道とかをやっている人は大体知ってると思うわよ」

 千李は当たり前でしょうといった様子で答えた。

「そうですか。ありがとうございます」

 由紀江は父を知っていた千李に対し深々と頭を下げた。

「気にしないで。それより君の下の名前も教えてくれるとうれしいんだけど?」

「あ、はい!すいません。私は1年C組の黛由紀江です!ご紹介が遅れて申し訳ありません!!」

 由紀江は再度深々と頭を下げる。

「そんなに謝らなくてもいいよ。急に押しかけちゃった私も悪いし」

「い、いえそんなことは」

 由紀江が手を横に振るとそれを見ていた松風が由紀江に言った。

「ほら!行け!行くんだまゆっち。今だったら先輩も話にのってくれるはずだ」

「う、馬がしゃべった!?というかストラップがしゃべった!?」

「オラはただの馬じゃないぜ〜。まゆっちの相棒松風ってんだ覚えときな」

 松風は千李に対し物怖じせずにずけずけと物を言った。

「こ、こら松風!先輩に向かってなんて事を」

 松風の物言いに由紀江は叱る。
 
「時には上から目線で行くことも大切なんだゼ?まゆっち」

「そ
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