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真剣で武神の姉に恋しなさい!
千李帰郷パーティ
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きしめてもらえなかった。

「千李先輩!?何で俺様だけ無視するんだよ!?」

「えー。だってなんかガクト硬そうで嫌なのよ。私筋肉男はあまり好きじゃないから」

「ちくしょおおおおお!!!」

 岳人はしばらくその場でうなだれたいた。



 テーブルに並べられた料理を囲み、みんなが飲み物が注がれたコップを持つと翔一が音頭を取る。

「それじゃあ。千李先輩帰郷パーティの開始だ!かんぱーい!」

「かんぱーい!」

 翔一の音頭にのりみんなでコップを合わせる。

 そして一口飲むと皆ほぼいっせいに料理に手を出した。最初に料理を口に運んだ一子が忠勝に向かって言う。

「うん!やっぱりタッちゃんの料理はおいしいわ〜」

「そうか。ありがとな一子」

「ああ、そうだな。さすがゲンさん!できれば毎日俺に弁当を作ってもらいたい気分だぜ!!」

 大和が忠勝にさわやかな笑顔を送ると忠勝はそれに睨みと怒気をはらんだ声で答えた。

「うるせぇ。殺されてのかてめぇは、だがまぁ休日の昼飯ぐらいなら俺のついでにやってもいい」

「ゲンさん…」

「勘違いすんじゃねぇ。てめぇのためじゃなく俺のついでだボケ」

 忠勝のツンデレも絶好調である。

「へ〜。これ忠勝が作ったの。どうりでおいしいわけね」

「ども」

 千李の賞賛に忠勝は小さく頷く。

「じゃあ忠勝にも私からのご褒美を…」

「いや、俺はいいッス。それに本来なら俺は此処にいられねぇッスから」

「そんなことないわ。忠勝だって私の帰りを祝うために準備してくれたんでしょ?私からすればお前も大和たちと同じ私の大切な仲間よ?」

 千李の言葉に忠勝は顔をぽりぽりとかいた。

「…そッスか」

 忠勝はそういうと再び千李から視線をそらした。

 その様子を見ていた岳人や翔一が忠勝ににじり寄っていく。

「なんだよゲン〜?照れてんのか」

「マジか!?あのゲンさんが?」

「うるせぇな!!本当にてめぇらぶっ殺すぞ!!」

「おわっ!?ゲンさんが怒ったーー!!」

 三人が騒いでいる横で千李が大和に話しかけた。

「ねぇ大和。あの子は?」

「あの子?…あぁ。あの1年生の?」

「そうそう。姿が見えないけど?」

「たぶん部屋にいると思うけど」

「何で誘わないのよかわいそうでしょ?ちょっと誘ってくるわ」

 千李は持っていた皿をおいた。

「ちょっ千李姉さん!?」

 千李は大和の声を無視し二階への階段を上っていった。



「はぁ〜。下の皆さんは楽しそうですね松風」

「そうだね〜。せめてもう少しまゆっちに押しの力があればね」

「それを言わないでくださいよ
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