1話
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
俺の名前はロスト・マクスウェル。水を操る魔法を使う。石造りの家々が並ぶマグノリア。王国東方に
ある街で、人口6万人。古くから魔法も盛んな商業都市。俺が所属している「妖精の尻尾」の本拠地にな
っている。街の中心には「カルディア大聖堂」が建っていて、町はずれにある魔導師ギルド「FAIRY
TAIL」に所属している。魔法専門誌の週刊ソーサラーなどに取り上げられるほど有名なのだ。ギルドと
は一種の組合。各ギルドによってそれぞれ紋章が定められており、ギルドのメンバーはその紋章を自分
の体や衣服に入れている。なお、依頼主やギルドのメンバー以外でも食事や買い物などの用事なら誰で
も出入りは可能。魔導士ギルド、傭兵ギルドなど、種類は様々。しかし、闇ギルドというものもあり、
解散命令を出されたにもかかわらず、それを守らずに裏で活動し続けているギルド。ほぼ犯罪組織と化
している。中でも「悪魔の心臓」「冥府の門」「六魔将軍」の3つのギルドは「バラム同盟」と呼ばれて
おり、闇ギルドの中心的な存在となっている。現存する闇ギルドの多くはバラム同盟の傘下に入ってい
る。そんなある日いつものようにギルドでジュースを飲んでいた俺は、ドアが勢いよくあけられ、壁に
ぶつかる音を聞いて、思わず口に含んでいたジュースを吹きそうになった。
「ただいま帰った。マスターはおられるか?」
いきなり入ってきていきなり叫んだ正体はエルザだった。エルザはS級魔導師で、換装系の魔法を使う。
魔法には大きく分けて2つあり、覚えて身につけた魔法を能力系、アイテムを持って使う
魔法を所持系と呼ぶ。店で売っている魔法のほとんどは所持系の魔法であり、能力系と比
べて比較的手軽に行使できる反面、そのアイテムを失う(盗まれる・なくす・壊れるなど)と使用でき
なくなるデメリットがある。ただし所持系魔導士が能力系魔導士に実力が劣るという訳ではない。
「マスターなら出かけているわ」
酒場のカウンターから声が掛かる。ミラと呼ばれる銀髪の女性は一見優しそうに見えるが、エルザと同
様S級魔導師。顔に似合わず怖いらしい。が、あることをきっかけに魔法の使用は控えているらしい。
「そうか…ならしかたない。ロスト、ナツ、グレイ話がある。」
「?」
「実は仕事先で厄介な話を耳にしてな…本来ならマスターに許可をもらうべきなのだが早期解決が望ま
しいと私は判断した。付いてきてくれるな?」
エルザに頼みとなれば断れない。決して好き、とか気に入られたい。とかではなく断ったら殺されるか
らだ!!そんななかナツとグレイはまずい感じになっていた。エルザは知らないが、ナツとグレイは
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ