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自由の灯り
第十九話
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を向けると、その目にはいっぱいの涙で溢れていて顔は真っ青になっていた。

「・・あ・・あたし・虫が苦手で・・・見ると、動けなくなるんですぅ・・・」
「え・・・」

その後はヴェントがキャナルを背負ってバンエルティア号に戻ることになった。

「あの場所で生物変化は見られなかったからしばらく飼育したいんだが」
「えぇ、問題ないですけど、キャナルの居るところで虫を出さないでくださいね」

バンエルティア号に到着するとウィルはすぐに研究室に『コクヨウ玉虫』を運んで行き、ルビアは部屋に戻りヴェントはいまだに顔が青くなっているキャナルを背負って部屋に戻った。

(今日は自分の部屋に虫が居るかチェックだな。見つけたら殺すか)

そんなことを考えながらキャナルを部屋に置いていき、喉が渇いたので自分とキャナルの分のジュースを取りに食堂に向かう。
ロックスからオレンジジュースを受け取るとそのまま部屋に向かいホールを通ると見馴れない二人組が居た。
なにやらアンジュと話しているようなので、気になってアンジュたちの方に足を運ぶ。

「あら、あなたはここのギルドの方?私はジュディスそして彼が・・」
「俺はレイヴン、ここにユーリのあんちゃんいるっしょ?俺たちあいつのギルドの仲間なのよ」
「なるほどな、俺はヴェントだ、よろしく」
「今、このギルドのリーダーに働かせてもらおうと思ってるの、彼が王女誘拐の疑いをかけられたせいで私たちのギルドにも疑いがかけられてしまって、ガルバンゾを出ることにしたんだけどいく宛がなかったの。けど噂で彼たちがここで働いてるって聞いたからここに来たのよ」

ジュディスの説明が終わると、アンジュは笑顔で二人を歓迎しメンバー登録をした。
登録が終わると、ヴェントは部屋に戻ることにした。
部屋に戻るとキャナルがヴェントの布団でゴロゴロしていた。

「おい、ジュース持ってきたけど飲むか?」
「飲むですぅ~♪」
「つーか、回復早いな」

キャナルは上機嫌でオレンジジュースを受け取り飲み始め、ヴェントも椅子に腰を下ろしてからジュースを飲み始めた。
オレンジジュースが無くなると、キャナルはお風呂に入るといい部屋を出ていった。
取り残されたヴェントはしばらく天井に顔を向けていた。

「はぁ~、今日で新しいメンバーかなり増えたな・・・あいつも生きてたらきっと仲良くなれたんだろうな・・・そういえばあの時は依頼を受けてたんだよな、依頼人は・・・駄目だショックが強すぎたから思い出せん、まあいいか・・あの依頼人は今どうしてるんだろうな、研究をしてるとか言ってたから研究してるのかもな」

ヴェントはそこまで考えると、自分もお風呂に入ろうと思い部屋を出ていった。

続く


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