暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic11学校の怪談〜DeatH〜
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†††Sideフェイト†††
この世界での活動拠点として選んだ共同住宅の一室。夜も更けて真っ暗な中の寝室で私はベッドに横になって、今までに回収したジュエルシードを眺めていた。この世界に訪れて最初に回収したシリアル1。温泉で回収したシリアル18。
そして、一昨日のゲームセンターとかいう施設で手に入れたシリアル19。回収できたのはこの3つ。テスタメントという子はもう10個も集めて、素人のあの白い子ですら4つ。明らかに出遅れてる。魔導師としてのレベルはきっと私が一番なのに。
「あの子たちには悪いことをしたかな・・・・」
ふとシリアル19のジュエルシードを回収した時のことを思い返して、あの子たちを裏切ったことに対して罪悪感が湧き上がってくる。あの子たちと協力して得た勝利。テスタメントという子は負けを認めて潔く退いてくれた。
そして騎士のような赤い子が言っていた、私とあの子たちのどちらがジュエルシードを封印するかを決める争奪戦という問題に直面した私は、半ば奇襲という形で封印を強行した。その結果、私の“バルディッシュ”とあの白い子のデバイスがジュエルシードを挟んで衝突して、休眠状態だったジュエルシードを暴走させてしまった。
?―?―?―?回想だ?―?―?―?
「ぅぐ・・・!」「きゃあっ!?」
ジュエルシードから放たれた魔力の衝撃波によって私は大きく吹き飛ばされたけど、宙で態勢を整えて床に着地。あの白い子も同じように吹き飛ばされて、態勢を整える前にゲームの台に突っ込んだ。
「なのはっ!」「なのはちゃんっ!」
友達の2人があの子を心配して駆け寄って行く。私はあの子たちからジュエルシードに目を向ける。これ以上の暴走を放っておいたら、この辺りを破壊しつくしてしまう。それが判るほどにまずい状態だ。もう一度休眠状態に戻すための魔法の準備をしようにも“バルディッシュ”のボディがヒビだらけで、封印を行えるだけの大魔力魔法に耐えられそうにない。友達に支えられながらも立ち上ったあの子のデバイスも酷い状態だというのが一目で判る。“バルディッシュ”を待機モードに戻して、覚悟を決める。
(だったら・・・!)
「フェイト!? なにを・・・!?」
暴走臨界点までそう長くないジュエルシードが放つ魔力波の中をなんとか突き進みながら、手を伸ばす。するとアルフが「ダメだフェイト! 危ない!」って止めに来るけど、現状でジュエルシードを休眠状態に戻すにはこれしかない。一歩一歩、吹き飛ばされないようにしっかり踏みしめながら近づいていく。
「痛っ・・・!」
魔力がまるで刃となっているみたいで、近付けば近付くほどバリアジャケットや肌に損傷が生まれる。髪を結っていたリボンが片方だけ切られた所為か束ねていた髪が暴れて体のバランスが取りにくく
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