第七話「△デート・鏡花前編」
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ませんが、こちらのパスポートを受け取りください!」
「おっ、サンキュー」
ペコペコと頭を下げる支配人だが、ぶっちゃけると今回の一件は俺に問題があるんだよな。
実は触れると電子機器を破壊する体質の持ち主である俺。今回のようなハプニングも一度や二度ではなかったりする。
なにせ触れるだけでイカれるのだ。この体質のせいで今時携帯を持つことも叶わず、パソコンなんかもすべて奥さんたちに任せている。
これは俺がカンピオーネに成る前からのものなのか、それとも成ってから体質が変わったのか、正直分からん。なにせ文明が発達して機械が登場してきたのは、俺がカンピオーネに成って数十世紀過ぎてからだし。
このままペコペコされるのも鬱陶しいしさっさとその場を離れることにする。
再び俺の腕を組み隣を歩く鏡花。これだけは訊ねたい。
「お前、俺の体質の事すっかり忘れてただろ?」
「ギクッ……」
「いや、声に出さんでもええがな」
別に怒ってるわけじゃないしな。
あははー、と笑って誤魔化す鏡花に苦笑を返し、次のアトラクションへ向かうのだった。
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