反転した世界にて9
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しかないのだ。
少しだけ前かがみになって、白上さんの顔を見つめる。
咄嗟に、逸らされてしまいそうになるのを、両手で頬を覆って阻止。再び、無防備なその唇を奪ってやった。
「ちゅ」
「んぅっ!? ……んちゅ、んふっ……」
目論み通り、ということになるのだろうか。キスをしてあげると、白上さんの強張った方からも、ほんの少しだけ力が抜けていくのを感じる。
――接吻の間、今し方頬を包み込んでいた僕の手が、白上さんの上半身に掛けられて、制服のチャックを外していく。ほとんど、無意識にも近い行動だった。
「ぷぁ……ちゅ、ちゅぅ、ちゅるっ……」
白上さんは気づいているのかいないのか。服の中へ中へと侵入していく僕の手を、これっぽっちも拒むことはない。
くちゅくちゅと、突き合う口元から零れる唾液の混ざり合う音。それから、少しずつ荒くなっていく吐息だけが、部屋の中に響いていた。
「――へぁ?」
「……ごくっ」
息を呑んで、僕はそれを眺める。
Yシャツのボタンを外しきった途端に、ぼよんっ、と擬音すら聞こえてきそうな勢いで飛び出す乳房。
健康的な小麦色の肌。肋骨の浮かび上がったその更に上の胸部から、張り出すようにして突き出す豊満な乳房。その頂上にピンク色の乳頭がピンと張りつめていた。
「ご、ごめんね、その、見苦しくて……」
「見苦しい?」
一瞬、なんのことかわからなかった。
あまりにも綺麗で、エッチなその身体に、僕の脳みそはとっくにノックアウトされていたからだ。まともな思考は、もう期待できない。
だから、白上さんの少し卑屈な態度すらも気にすることなく、むしろ興奮しながら、
「こんなに綺麗なのに……」
「ふぁっ!? な、なにを……」
心からの感想と共に、僕は両手で二つの豊潤な果物を鷲掴みにした。
「や、はっ、ちょっと、くすぐったいよ……」
僕が何をしているのか、何がそんなに楽しいのか、と言わんばかりの、不思議そうな白上さん表情。
――この世界の女性的には、“おっぱいは揉まれるモノ”ではないのだろうか。いや、元の世界でだって、『女性にとって、自分のおっぱいが揉まれるものだ』なんて自称してしまう女性がいたとはあんまり考えられないかもだけれど。
正直どちらでもいい。
これは愛撫じゃないのだから。眼前いっぱいに広がるおっぱいに、しゃぶりつかずにはいられないというだけのことなのだから。
「あむっ。ぺろ、ぺろ……。すごい、やあらか……」
「あは、や、は……や、そんなとこ、な……ぁは、ふぁ……んっぁ……」
執拗に揉みしだいては、舐めて吸って甘噛みしているうちに、段々と白上さんの反応にも、違った色が浮かんでくる。
遠慮気味に身をよじらせて、小さく喘
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