反転した世界にて9
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それも、しょうがないと言えばしょうがないのか。
――ふとした感傷。
不思議な気分だ。唐突だけど、何の脈略もないかもだけど。
――僕は元の世界に帰ることはないだろう。と。
今日、あの時、あの石を蹴飛ばしてやった、あの瞬間に、僕の世界観は確定してしまったのだと――そんな、なんの根拠もない確信。
都合の良すぎるこの世界で、都合の良すぎる考えだけれど、しかし僕は恥ずかしげもなく、なんの負い目も抱くことなく、この世界に居座ってやる――と。
「拓郎……?」
「ん、あ、えっとね……僕が、翔子の、ね……」
――正直に言ってもいいものか。
男なら、外見よりも内面を重視してもらう方が嬉しかったりしてしまうものだけど。元々ブサイク男子な僕からすれば、外見を褒められたって何ら嬉しくなかったりするのだけど。
でも、気になってしまう。
――翔子なら、なんて答えるのだろうか?
「容姿がさ」
「……へ?」
「僕のドストライクなの」
「……本気?」
「うん」
例え嫌がられたって、離れてやるものか。
僕はもう、決めてしまったのだから。
――男女美醜の反転した世界にて。僕は翔子と共に生きていくって。
〜Fin〜
「……と、見せかけて」
「ど、どしたの、拓郎?」
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