ALO編
episode6 重み
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あの世界樹のガーディアン、恐らく各々の種族でその特殊攻撃が異なる。俺とモモカが先頭になって突入した際にガーディアンが使ってきたのは、音楽妖精の固有スキルたる演奏系の技を妨害する《演奏妨害音波》だった。恐らく他の種族が突入すれば他の種族に対応する技を使ってくるのだろう。
であるなら、それぞれの種族に対するガーディアンの強さの操作は、それぞれの内部に近い者が操作していると考えられる。もしキリトが失敗、それもあと一歩までガーディアンを追い詰めての惜敗を喫した場合、ゲームマスターの調整が入る可能性がある。
果たして、その予想は正しかった。
「たった一人で、ガーディアンの奥まで行った、って……全くスプリガンは世界樹攻略しないから難易度調整は暇だ、って先輩言ってたの緊急連絡なんてさ……なになに、『物理攻撃特化スプリガン一匹、大剣一撃でガーディアン突破』……? ウソだろこれー。須郷さんなんか見間違ったんじゃないのかよ……」
ぶつぶつと言いながら、開いた扉の奥の廊下……この妖精と魔法の世界に全く相応しくない、真っ白なタイル製の空間を、すたすたと早足でその男が歩いていく。どうやら相当に慌てているらしく、《索敵》はおろか後ろを振り向く様子すらない。
(させねえぜ、無粋な『勇者』の邪魔はよ……)
そんな男の後ろを、俺は無音で追い掛け続けた。
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