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俺が魔王を倒すまで
第五話
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目が覚めた時、俺は見知らぬ部屋にいた。

「ソウタさーん!朝食ができますたよー!」

「え?・・・あっ!はーい!今行きまーす!」

ああ、そっか。ゲームの世界にいるんだ。
リザードマンと会ったことやゴブリンと戦ったのも夢じゃないのか。

今日は金集めとレベル上げをしよう。
武器も欲しいし宿にも泊まりたい。
武器の手入れをし、戦う準備をして宿屋を出る。

「あっ!ソウタさーん!こっちに来てくださーい!」

朝から元気だなぁ、と思いながら郵便局に近づく。

「ソウタさん宛てにお手紙が届いてますよ〜」

「俺宛てに?(親方からか?郵便局が使えるようになったことはいってないが…)」

――田中颯太へ――

「!?(なぜ俺を本名を知っている!?宿屋からか…いや、名字は書いていないはず)」

手紙を開け読み始める。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まずは謝らないといけない。
俺達のミスで死ぬはずでなかったお前を死なせてしまった。
俺がお前の肉体をつくっている間に魂をお前の好きだった世界に移させてもらった。
その世界のほとんどがお前のやっていたゲームと同じにしてある。
だが、NPCだけは少し変えてある。できるだけ人間らしくしてみた。

冒険を楽にするために贈り物をしておいた。
魔王を倒しに行くか肉体が完成するまで安全な場所に居るか好きにするがいい。

神の使い(?)より

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「………」

えーと・・・・・
え?どうゆうこと?
は!?なにこれ!?魂?肉体?神の使い?意味わかんねぇよ!
待て待て待て、素数を数えて落ち着くんだ。2、3、5、7、11、13、17・・・・・

ふぅ・・・やっと落ち着いた。
ようするに神様のミスで死んでしまった俺は生前に好きだったゲームの世界に来たっていうことかな?あっているかはわからん。

(ていうか死んでいる人間を生き返らしていいのか?・・・ん?)

手紙にまだ書いてあった。

PS.HPが0になったら死ぬから気をつけろよ

「・・・ですよねー」

「?どうしたんですかソウタさん?」

「いやなんでもない・・・そういえばこの手紙と一緒に何かなかった?」

ああ!それなら、と言い郵便局の中に入り、しばらくすると長い荷物を持ち戻ってきた。
その荷物は刀のようなものだった。

「どうぞ!」

ニコッと笑顔を見せ刀のようなものを渡した。
俺は鞘から抜き、刀を見て驚愕した。

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