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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十一話 闇の書の秘密
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により、夜天の魔導書の契約破棄ぐらいだ。
ルールブレイカーによりプログラムを改変前まで戻せる可能性がないわけではない。
だが、科学的なこの世界の魔法にどこまで効果があるか微妙なところだ。
それ以外の手というと夜天の魔導書を完成させ、はやてを真の主として暴走するより速く、暴走を止める事。
これが対処法としては唯一だろう。
もっともこれだけ厄介な魔導書だ。
完成したからといってすんなりはやてが管理者権限を使用出来るか怪しいところでもある。
「どうかしら?」
「手はない事はない。
だが絶対というには心もとないな」
「そうでしょうね」
どちらにしろ
「今夜会う予定をしているから会って話し合うよ」
「私も行っていいかしら?」
「プレシアが?」
「ええ、私の眼で本当にフェイトを傷つけた者の仲間じゃないか確かめたいの」
それなら大丈夫か、シグナム達に会えば不意打ちで狙うようなタイプじゃない事はわかるだろうし。
それとは別に用意はいるか。
「プレシア、魔法はどれくらい使える?」
「デバイスもないし、魔力自体も大半を封じられているから、フォトンランサーぐらいが精一杯ね。
デバイスがあればもう少し使えるのでしょうけど」
フォトンランサー、フェイトが使っていた魔力弾か。
さすがにデバイスは用意できないが、代わりのモノなら何とかなるか。
「―――
投影、開始
(
トレース・オン
)
」
投影するのはアゾット剣。
「これで魔法の補助が出来るか試してくれ」
「これは?」
「アゾット剣。
魔力を増幅し、魔術の補助・強化を目的とする礼装だ」
興味深そうにアゾット剣を眺めた後、アゾット剣に魔力を流す。
プレシアの周りに魔力弾が浮かぶ。
「デバイスほどではないけどいい感じね」
「ならそれを持っていてくれ。
シグナム達が刃を向ける心配はないだろうが、仮面の奴らの件もあるからな」
「ええ」
しかしアゾット剣でもそれなりに効果があるか。
魔術回路とリンカーコア、魔力の源は違えど似ているところはあるという事か。
この件がおわったら本格的に調べてみるか。
「そろそろ出るとしよう」
「わかったわ」
紅茶を飲みほし、プレシアと共に待ち合せも場所に向かう。
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