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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十一話 闇の書の秘密
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…………一体何をしているんだ?
もしかしてあれで変装のつもりなのだろうか?
サングラスをかけた金髪の女性が廊下の向こうから覗いているなど、逆に目立っているのだが……うん、見なかった事にしよう。
「「「「「こんにちは」」」」」
「こんにちは、いらっしゃい」
「お邪魔します。
はやてちゃん、大丈夫」
「平気や、皆座って、座って」
思いのほか元気そうなはやてに安心しながら他愛のない話をしながら、はやてを観察する。
一旦は落ち着いているようだが、色々と手は打っておくか。
あんまり遅くまでお邪魔するのもアレなので適当な時間で病室を後にする俺達。
そんな時、病院の正面玄関からこちらに歩いて来るポニーテールにした女性。
恐らく蒐集で無理をしているのだろう、俺達に気がつくのが遅れた。
俺達に気がつき、眼を見開きレヴァンティンに手を伸ばそうとする。
だが俺はそれを止めるように僅かに視線を強めて首を横に振る。
俺ももはやここまでかと思ったが、今回は運が良かったらしい。
なのは達は喋りながらシグナムに気がつくことなく正面玄関から出ていく。
シグナム自身、気がつかれなかった事に驚きながらなのは達を見送り、俺は頷いて見せて海鳴病院を後にした。
side シグナム
アレは一体何だったのだ?
海鳴病院でのテスタロッサ達の遭遇。
テスタロッサ達が話しながらとはいえ正面にいた私に気がつかないという事があるのだろうか?
そんな事はないだろう。
もしあるとすれば
「この腕輪か」
主はやて達と共に行ったお風呂で衛宮から貰い受けたモノ。
細かい事は今夜に衛宮に聞けばよいか。
さて、緊張した顔をしていては主はやてに心配をかける。
大きく息を吐き、緊張をほぐして主の部屋に入っていった。
side 士郎
フェイトの看病で早めに帰ってきたプレシアと夕飯を摂り、食後の紅茶を飲みながら資料を確認する。
ユーノおかげで予想以上の情報が転がり込んだな。
要点をまとめると
・正式名称『夜天の魔導書』
・プログラムの改変により旅をする機能と破損データの自動修復機能が暴走し、転生機能と無限再生機能へと変化、それにあわせ破壊の力を振るうようになる。
・一定期間蒐集がないと持ち主の自身の魔力や資質を侵食し始めるし、完成したら持ち主の魔力を際限なく使わせる。
・闇の書が真の主だと認識した人間でないとシステムへの管理者権限を使用できず、プログラムの停止や改変が出来ないない。
厄介機能ここに極まるだな。
正直、俺が手が打てる方法としてはルールブレイカー
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