暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十一話 闇の書の秘密
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が?」

 はやての入院の事だった。

 すずかとはやては頻繁に会っているから連絡をしたのだろう。

「昨日の夕方に連絡があったの。
 そんなに具合は悪くないそうなんだけど、検査とか色々あってしばらくかかるって」
「そっか……じゃあ放課後に皆でお見舞いとか行く」
「いいの?」

 すずかがうれしそうな表情を浮かべる。
 いいアイデアだとアリサの事を褒めたいが、正直今はやめてほしかった。
 病院でシグナム達と遭遇してしまえば、はやてが闇の書の主という事がバレて大事になる。

「すずかの友達なんでしょ。
 紹介してくれるっていう話だったしさ。
 というか士郎の友達でもあるんでしょう?」
「ああ、だがお見舞いにあまり大人数というのもな」
「そう? どうせならにぎやかな方がいいんじゃない?」
「それはちょっとどうかと思うけど」

 なのはの意見に賛成だ。
 病人ににぎやかなお見舞いって駄目だろう。

 もっともはやての性格なら静かなよりも少し賑やかなぐらいがちょうどいいかもしれないが

「でも、いいと思うよ」
「ありがとう」

 とりあえず少し多いが五人でお見舞いに行くという事で決まり、お見舞いに行っても大丈夫かメールで連絡をとる事になった。
 その時

「もしお見舞いに行けなかったら、寂しいから写真も送りましょうよ」

 というアリサの提案で大きな紙を先生から貰い「早く良くなってね」というメッセージを書き、五人の集合写真を送った。

 その後、授業の合間の休み時間で屋上に行き、電話をかける。

「はい。シャマルです」
「士郎です。単刀直入に聞きます。
 すずかからのメールの写真で気がついてますか?」

 シャマルの息を呑むのが僅かに聞こえた。

「……はい。なのはちゃんとテスタロッサちゃんですよね」
「シャマル達はどうするつもりだ?」
「はやてちゃんと石田先生に私達の名前を出さないようにしてもらって、お見舞いの間は私達が外すつもりです」

 それならとりあえずは大丈夫か。
 あとは病院内で偶然出会う事がない事を願うばかりだな。

「わかった。
 ではまた夜に」
「はい」

 電話を切る。

 すずかにもシグナム達の名前を出さないように頼んでおかないとな。


 学校が終わり、翠屋でケーキと花屋で花を買って海鳴病院に向かう。

 はやての病室はすずかから聞いているので特に迷うことなく病院を進む。

「ここだね」

 八神はやてと書かれたネームを確認して、すずかがノックをする。

「はーい、どうぞ」

 はやての返事にドアを開け、病室に入る俺達。
 その時、視線を感じ横目で確認すると似合わないサングラスをつけたシャマルがいた。
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