第三話 前・ボス攻略戦
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へと歩み寄る。
「二人とも、よろしゅう頼んます」
「あぁ、よろしく」
「・・・・・・よろしく」
三人は軽い挨拶を交えて、すぐに沈黙する。しかし、着く前にとりあえず原因となった行動をチームメンバーの二人だけには話しておこうと――監視という名目の上でも二人の反応を見てみたく、少年は口を開く。
「あ〜・・・・・・今回は何や、すんません」
「どうしてお前が謝るんだ?」
黒髪の整った顔の少年が不思議そうに訊いてくると、少年は歯切れ悪く――
「実は今回のやつ・・・・・・完全に僕が原因なんですわ。・・・・・・センチネルループしとったら、カーディナルシステムに修正されたんですよ」
あはは、と力無く笑う少年の言葉に、黒髪の少年は目を見開いて、まるで信じられない者を見たかのように驚いていた。
「センチネルループって――もしかして、センチネルだけを倒してボスとの戦闘をリセットしてと、それを繰り返したのか?」
「はい。センチネルがあまりにも美味しゅうて更に枯渇もせんから、これは独占狩場ややっほー! とか思うて調子乗っとりました。反省しとります」
声のトーンが徐々に下がっていくのを聞くに、どうやら本当に反省はしているようだ。
しかし、問題はそこではない。
問題なのは、この少年がボスモンスターである《イルファング・ザ・コボルドロード》をものともせず、《ルインコボルド・センチネル》を狩り続けたという事だ。
何故ものともせずに、と分かるのか。それは、ボスモンスターは必ずアクティブモンスター(こちらから攻撃せずともこちらを攻撃してくるモンスターのこと)であり、単に《ルインコボルド・センチネル》三体の同時相手をするだけではないからである。
ボスモンスターであるコボルド王を捌きながらもセンチネルを三体同時に相手にする――つまり計四体を相手にするのだが、普通のプレイヤーであればまず不可能な芸当だ。ボスモンスターはそれ単一だけでも十分強いし、ソードスキルだって放ってくる。ソードスキルを使う分隙は大きくなるだろうが、それは取り巻きのセンチネルがいる。その隙を埋めるには十分すぎる役者だ。
この少年はきっとそれを意に介さず、センチネルを狩り続けているのだろう。そうでなければ、普通に狩をした方が経験値を稼ぐ効率が良い筈だし、なによりわざわざそんな危険を冒すような真似は、普通であれば絶対にしない。そこに確固たる死なない自信が無い限り、絶対に。
「・・・・・・失礼だが、アンタレベルはいくつだ?」
だからこそ、黒髪の少年は問わずにはいられなかった。一体どれだけの効率でレベルが上がっているのかを。
「ん? あぁ、答えるのはえぇけど、出来るだけ内密にお願い出来るか?」
「当
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