暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
16話:告白される真実
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、士はそう少しふざけながら言う。プレシアがゆっくりと両手を上に掲げると、プレシアの目の前に十個のジュエルシードが浮かぶ。

「忘れられた都、アルハザード……そして取り戻すわ…全てを!!」

とプレシアが言うと、宙に浮かんでいたジュエルシードが回転しながらその円を大きくしいく。

「だから…行かせねぇって!」
〈 ATACK RIDE・BIND 〉
〈バインド・プリーズ〉

その音声と共に士が右手を前にかざすと、プレシアの周りに赤い魔法陣が数個展開される。そしてそこから鎖が現れ、プレシアを拘束する。それと同時に、ジュエルシードの動きも若干鈍る。

「ぐっ!?な、何!?」
「少しおとなしくしていてもらうぜ」
〈 ATACK RIDE・EXTEND 〉
〈エクステンド・プリーズ〉

必死に抵抗するプレシアだが、対怪人用の技に人間の力が通用する訳もなく、プレシアを拘束する鎖はピクリともしない。

士はそこでさらにカードを取り、ディケイドライバーへ。そして音声が鳴ると右手をかざし、魔法陣を展開。そこへ両手を突っ込むと、両腕がゴムのように伸び、動き回るジュエルシードをつかみ取り、自分の元へ引き寄せる。
魔法陣を再び通り、士の両手には十個のジュエルシードがあった。それをディケイドライバーの近くへ持っていき、ジュエルシードをトリスの中へしまう。

「なっ!?」
「ふぅ、これで暴走はしない…筈なんだけど」

士はそう言い、右手を横に払う。するとプレシアを拘束していた鎖が消え失せ、プレシアが自由になる。

「…なんの真似かしら?」
「これでアンタは俺を倒さない限り目的を果たせない訳だが……さぁ、どうする?」
「―――なめるなぁーー!!」

プレシアの叫びと同時に、プレシアの周りに魔力弾が形成される。それは先程とは比べ物にならない程の量だ。

「―――さぁ…ショータイムと行こうか…!」

士は手を払うように叩き、構えを取りながらプレシアに向けて言い放つ。
















二人の戦いが始まり、アースラのモニターを見続けていた人達は声を漏らす。

「士君……」
「あの子…一体何を…?」
「………」

「あのバカは…!なんであんなところに」
「私がユーノ君に座標を教えたの」
「なっ!?エイミィなんで!?」
「ご、ごめん!本当は教えない方がいいのはわかるんだけど、あんなに真剣な物腰で頼まれたら……」
「……それにしても、彼にあんな力があったなんて…」

ブリッジにいるなのはは士の名前を呟き、リンディはモニターに映る二人の戦闘を見入っていた。クロノやエイミィもそれぞれ言葉を交わすが、フェイトは相変わらず顔を垂らしたままだった。






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