暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
16話:告白される真実
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ては予想外な人物。


―――仮面ライダーディケイド















「あなたは確か…フェイトから報告があった魔導師ね?名前は…ディケイド、だったかしら?」
「偉大な大魔導師様に名前を覚えていただけているとは、光栄だな」

そう言いながら、一歩一歩確実にプレシアの元へと歩いていく士。

『な、なんで君がそこに!?』
『僕が送ったんだ』

向こう側ではクロノが声を荒げながら叫ぶが、それを抑えるようにブリッジに入ってきたユーノが話す。

『き、君は自分がした事を…!』
「いいんだクロノ、俺が頼み込んだんだ。ユーノが悪いわけじゃない」
『ううん、いいんだよ士。僕も望んでやったことだから』

そう言葉の受け答えをした後、プレシアの数メートル前で足を止める。

「あなたは一体ここに何をしにきたのかしら?」
「…別に、アンタを止める為さ」
「私を…止める?―――フフフ、ハハハハハ!!」

士の言葉を聞き、プレシアは大声で笑い出す。

「そんなに可笑しいか?」
「あなたのような輩に、私が止められるとでも?少し浅はかなんじゃないかしら?まぁ何にせよ―――」

と、笑いを止め杖の先を上に上げる。するとプレシアの周りに魔力弾が形成される。

「―――私の邪魔をするつもりなら、消えてもらうわ」

その言葉と共に杖が振り下ろされ、周辺の魔力弾が一斉に照射される。士は後ろへ飛び、転がりながら魔力弾を避ける。
魔力弾が着弾した事で爆煙が発生するが、それが晴れる前にプレシアがアリシアの入っている筒を浮かせながら、爆煙の中を突っ切ってくる。

「邪魔しないでくれるかしら?」
「残念ながら、邪魔しない訳にはいかないんだよ」

士はゆっくり立ち上がりながらライドブッカーから一枚のカードを取る。

「魔導師には―――魔法使いで行こうじゃないか」
〈 KAMEN RIDE・WIZARD! 〉

そう言いながらディケイドライバーに装填し発動し、士が左手を横にかざすと、士の左横に赤い魔法陣が現れる。だがその魔法陣はなのは達が使う物ではない特殊な物だった。

〈ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!!〉

それがゆっくりと士を通ると、士の姿が新たな物へと変わる。
全身を黒い魔法衣・ウィザードローブで纏い、胸やマスクに赤い宝石を埋め込んだライダー、『仮面ライダーウィザード』へと変身する。

『なんだ今の音は!?』
「気にするなクロノ。いつもの事だ」

部屋を出た両者。先に出た士はそこに佇み、プレシアはアリシアの入った筒を浮かしながらやってくる。

「私達の旅を、邪魔されたくないのよ」
「旅?一体何処へだ?夢の島とかいうんじゃねぇだろうな」

プレシアの言葉に
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