暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
16話:告白される真実
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なのはは、ちらりとフェイトの顔をのぞくが、やはりフェイトの顔も驚きを見せている。

『聞いていて、あなたの事よフェイト。折角アリシアの記憶を上げたのに、そっくりなのは見た目だけ、役立たずでちっとも使えない。私のお人形』

『……最初の事故の時にね、プレシアは実の娘…アリシア・テスタロッサを亡くしているの。彼女が行っていた最後の研究は、使い魔とは異なる…使い魔を超える人造生命体の生成……
 そして、死者蘇生の秘術…「フェイト」って名前は、当時彼女の研究につけられた、開発コードなの…』

そこまで聞いた士は、ゆっくりと後ろへ下がり、ついでにユーノの手を取りブリッジを出る。

「つ、士!何を…」
「悪いユーノ。ちょっと手伝ってくれ」

[エイミー、聞こえるか?]
[士君!?いきなりなんで…]

少し声を荒げるユーノを唇に指を当て静かにし、エイミーに向け念話を飛ばす。
そんなブリッジを離れる二人を、誰も止めなかった。いや、正確にはプレシアの独白が衝撃過ぎて、そちらへと意識を持っていく事ができなかったのだ。

『だけどダメね。ちっともうまくいかなかった……作り物の命は所詮作り物。失った物の代わりにはならないわ。アリシアはもっと優しく笑ってくれたわ。アリシアは時々我がままも言ったけど、私の言う事をとても良く聞いてくれた』

「……止めて…」

『アリシアは、いつでも私に優しかった……フェイト、やっぱりあなたはアリシアの偽物よ。折角あげたアリシアの記憶も、あなたじゃダメだった』

「止めて…止めてよ!」

『アリシアを蘇らせる間に、私が慰みに使うだけのお人形。だからあなたはもういらないわ……何処へなりと、消えなさい!』

プレシアの言葉にフェイトは俯いたまま目に涙を溜める。必死に止めようとなのはが叫ぶが、プレシアは聞く耳持たずで、逆に笑い声を上げる。

『フハハ…アハハハ。いい事教えて上げるわフェイト。あなたを作り出してからずっとね…私はあなたが――――』

一拍置いて、再び口を開こうとした瞬間だった


ドゴォォォォ……!!

『――――っ!』

プレシアのいる部屋の扉が、爆音と共に吹き飛びプレシアの足下まで飛んでくる。その出来事に、話す途中だったプレシアも、モニター越しに見ていたなのはやアースラの面々も驚きを見せる。
そして、扉の向こう側に拳を突き出した状態で立つ人影を、プレシアは睨みつける。

『誰かしら?こんな時に…』

『―――お初にお目にかかる、プレシア・テスタロッサ』

人影から聞こえる声は、声変わりがされていないよく響く少年のもの。その人影の姿はマゼンダと黒を基調とした色合いに、緑色の複眼と仮面を持つ、なのはやフェイト、アルフにはよく見慣れた、リンディやクロノにとっ
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