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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0254話
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を上げ、何やらショックを受けている。
 その様子に何となく嫌な予感を覚えつつも、部屋の中を覗くと……

「うわ……」

 そこには何と言うか、予想外の光景が広がっていた。
 いや、あやかの嗜好を考えるとそれ程不思議でもないのだろうが。
 まず目に入ってきたのは、あやかの寝室と思われる場所からはみ出ている天蓋付きのベッド。それにいつの間にか居間の家具に関しても高価そうなものへと一新されている。

「うわ、いいんちょ本気だよこれ」
「あらあら、あやかったら」

 唖然とする夏美に、いつもの様子を崩さない千鶴。そして呆然と部屋の中を眺めている俺。

「お帰りなさいまし、アクセル君。千鶴さんと夏美さんもお帰りなさい」

 俺達の声が聞こえたのか、部屋の奥、俺のものと思われる天蓋付きベッドが入ってる部屋からあやかが出て来て俺達を出迎えてくれた。

「いいんちょ、これはちょっとやり過ぎじゃない?」
「あら、アクセル君が住むんですもの。このくらいは当然ですわよ。それよりも外は寒かったでしょう? 夕飯の用意が出来てますから食事にしましょう」
「あら? あやかが作ったの?」
「いえ、家具の配達を家の方に頼んだ時に料理長にお願いしましたの。アクセル君は和食に興味があるようでしたので、お寿司を準備しましたわ」
「え? いいんちょの家の料理人が握ったお寿司?」

 嬉しそうに声を上げる夏美。話を聞くに、あやかの家はかなりの大金持ちであり、いわゆる財閥という奴らしい。そして当然それ程の家に雇われている料理人は相応の腕であり……

「寿司か」

 ふと思い出すのは以前オーブ沖での戦いの後に行われた戦勝パーティで食べた寿司。あの時はまさかオーブに寿司があるとは思わなかった為に、我ながら自覚できる程のハイテンションになったものだった。

「さ、明日はアクセル君の転入初日でもありますし、身内だけのささやかなものですが前祝いといきましょう」

 あやかが俺の手を引き、部屋へと上げる。
 こうして俺の転入前日の夜は過ぎていった……
 尚、結局部屋に関してはあやかの寝室に入りきらなかった為に半分程あやかと同じ部屋で生活する事になったのを記しておく。
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