魔法先生ネギま!
0254話
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言ったでしょ。彼がアクセル・アルマー君。飛び級と共学のテストケースとして私達のクラスに転校して来る事になった子よ」
「え!? で、でもあの子ってどう見ても10歳くらいにしか見えないよ? 飛び級って言っても、1年くらいのものだとばかり思ってたんだけど……」
「あらあら、夏美ちゃんったら早とちりね」
「いや、普通はちづ姉の方がおかしいんだからね。何でそうあっさり受け入れられるのかなぁ……やっぱり年の功?」
「フフフ。夏美ちゃん、何か言ったかしら?」
「な、何でも無い、何でも無いから笑顔で迫ってこないでぇっ!」
何と言うか、千鶴とあやかのコンビも暴走役とストッパーといった感じで見ていて面白かったが、この2人も見ていて飽きないな。
そんな風に思っていると、夏美と呼ばれた少女が千鶴を何とか回避して俺の方へとやってくる。
「私、村上夏美ね。明日からよろしく! えっと……アクセル君?」
「ん? あぁ、アクセル・アルマーだ」
「あら、夏美ちゃん。ちょっと違うわよ?」
「え? 何が?」
「明日からじゃなくて、今日からよろしくというのが正しいわね」
「へ?」
今日から? なるほど、つまりこの少女が千鶴やあやかが昨日言っていたもう一人の同居人な訳だ。
俺のその予測は、次の千鶴の発言で決定的となる。
「何せ、アクセル君は今日から……正確には昨日からだけど、私達の部屋で暮らすんですからね」
「えぇっ! だって、ちづ姉! その、仮にも男の子を女子寮に入れちゃって……いいの?」
まぁ、普通は夏美の言っているのが正しいと思うが、残念な事に相手は千鶴だ。
「あらあら、男の子って言ってもそれこそまだ10歳くらいの子なのよ? もしかして、夏美ちゃん……」
意味あり気にチラリと夏美を見る千鶴。……そう言えば、あやか同類疑惑が昨日の話から浮かんでいたな。
「そんな訳無いじゃない。でも、なんでわざわざ私達の部屋に?」
「ほら、私達の部屋はあやかが改装したおかげで広いでしょう? その関係もあるのよ」
「でも、それなら長谷川さんの部屋だっていいじゃない。私達の部屋は確かに広いけど3人部屋で、長谷川さんの部屋は1人部屋だよ?」
「そこはそれ、あやかの性へ……もとい、世話好き故によ」
「今絶対に性癖って言おうとしたよね! ……本当に大丈夫なの? あのいいんちょと同じ部屋にこの子を預かっても。その、貞操的に」
「さすがに無理矢理事に及ぼうとなんてしないと思うわ」
「だといいけど……えっと、まぁ、色々と大変そうだけど……今日からよろしくね」
「ああ、よろしく頼む」
「……君、妙に達観した言葉遣いだよね。飛び級するような子だけに精神年齢高いのかな」
む、そうか。この世界に来た当初は多少言葉遣いもそれらしくし
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