第一部 全ての始まり
第一章
第七話 迷宮区に乗り込む (後編)
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いっても良いけどよ、残されたやつとか知り合いの気持ち考えねえの!?
うん。お前は馬鹿だ!」
一息でそれを言うと、ぜえぜえ言うキョウヤ。
「うるせえよ!と言うかあの状況でそれ以外に何か方法あったか!?」
耳が痛い。すごく痛い。
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《サイド・キョウヤ》
「だとしても、お前は一人で背負い込みすぎるんだよ!」
「じゃあ、どうしろっていうんだ!」
反論するキリトに、俺も返す。
「悪役なら俺がなれば良かったんだよ!お前はソロ、だけど俺はいろんな人と面識持っているんだよ!」
「それが……」
と言った時、キリトの顔が変わった。
「そういう事か……。俺は人との接点が少ないから関係が直りにくい。だけど、」
「俺は接点が多いほうだと思うから、そういうのは直りやすい。」
「……ともかく、お前は昔から無茶をし過ぎだ。だから、俺がお前を監視する!」
「……はあ!?お前何言ってるんだ!?」
「だから、わかりやすく言うとお前とコンビ組ませて下さい!というか組め!」
「最後はもはや脅迫だろ!?
……いや、だけど断る。俺についていれば、キョウヤの信頼性だって……!?」
キリトのHPバーの周りがグリーンに点滅する枠に囲まれている。
「ったく……手荒なまねはしたくなかったが……。」
俺は、PoHから貰った短剣と、麻痺しているキリトを見比べた。
「この毒、小動物を麻痺させるだけって言ってなかったっけ……?」
「……か、…キョウヤ……何…を………!?」
「お前がいつまでも拒否するから悪い。」
俺はそう言い、自分のメニューを操作しつつ、キリトの腕を持ってメニューを操作する。
「よし。これでフレンドの手続き完了だな。」
「…………」
「安心しろよ。麻痺はすぐ消えると思う。」
(思うって何だよ!?)
「なあ、キリト。ココからは俺の独り言だ。」
「…………」
「フレンドを解除したければすれば良い。今回は無理やりだったからな。だけど、これは覚えておいて欲しい。」
(キョウヤ……)
「お前がもし、一人になって誰もがお前のことを責めたとしても。俺はお前の味方だ。それだけだ。」
「…………」
「麻痺ももう回復しただろ?……どうする、キリト。」
キリトが起き上がり、こっちを向く。
「……わかったよ。だけど、俺からも言わせろよ。」
「どうぞ。俺はいつでもできてますよ。」
「俺も、お前の味方だ。この中では違うけど、お前は大切な友達だ。」
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