第三幕その一
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ーコは心を痛めるエドガルドにさらに告げてきた。
「わしの館は今幸福と賛美の中にある」
「そして貴様の一族もか」
「そうだ。しかしだ」
さらにエドガルドを見据えての言葉である。
「わしの心の中は違う」
「では何だというのだ」
「幸福も賛美もない」
その二つがないというのだ。他の一族の者と違い。
「あるのは復讐だけだ」
「それは私の言葉だ」
「わしの祖父は貴様の父に殺された」
「その私の父は貴様にだ」
「一族の多くの者が貴様の一族に殺されてきた」
憎しみの念を露わにさせる。それはどうしようもないまでに高まってきていた。
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