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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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じゃあ頼むぜ――それから鈴、合図をしたら退避と同時に奴に最大出力の龍砲をぶっ放してくれ―― 一夏、この意味がわかるな?」
オレの言葉で、一夏は一瞬考えた後にハッとした表情になった。
「――そうか、失念してたぜ! 了解だ、それなら……奴を倒せる!」
「な、なんだかよくわからないけど……わかったわ、合図されたら最大出力で叩き込むけど――当たっても知らないわよ?」
よし、これが上手くいけば――確実に奴を落とせる。
なら後は行動するだけだ。
「じゃあ行くか、一夏、鈴! 作戦通りにな! 散開して行動開始だ!」
オレがそう合図すると同時に散開、そして再びあの異形との交戦が開始される。
散会して、奴が真っ先に狙ったのは―― 一夏と鈴だ。
こちらに対して奴の意識は向いていない、やはり考えたとおりだ。
だったら、遠慮なくやらせてもらうしかない。
俺はその場で足を開き、空中でISの姿勢制御を利用して地を固め、拡張領域にストックしてあった矢、いや――はたから見たら巨大な剣を弓に番える。
視線は前方へ、狙うのは――今2人を追っているあの異形だ。
「一回、言ってみたかったんだけどな――『ズドン』、とか。『あいましたあっ!!!』とかな。まあ、今の状況はそんなふざけてる場合じゃないけど」
オレは集中しながら、そんなどこか場違いな事を考える。
そう、今は――この瞬間だけは、絶対にミスは許されない。
ミスをすれば、オレも、一夏も、鈴も奴に『殺される』。
だからこそ躊躇わない、奴がオレ達を殺そうって言うなら――オレは奴を殺す。恐らく機械だから『壊す』だろうか。
まあそんなことはどうでもいい――ただ、奴は俺の逆鱗に触れた。ぶっ壊す理由なんて、それだけだ。それだけで十分だ。
<<『弓姫・天』起動を確認。 ターゲット、ロックオン。姿勢制御・弾道計算、補正開始――クリア、続いてエネルギーチャージ開始>>
――オレの弓姫・天であれば、自動照準だけに任せても中るだろうが――今は、確実に中てなければならない。
機械任せでは無い、己の身に刻んだ業を以って、この敵を制す――!
だったら、オレ自身の、オレの意思で奴を貫く。二の手などいらない……この一撃で!
<<――――担い手の意思により補正・演算拒否を確認。照準補正を解除。 『弓姫・天』、正常稼動を確認。四節をどうぞ>>
機械的なマシンボイスが、今やろうとしている攻撃の状況をを伝えてくる。
オレの殺気の篭らない視線は既に堕すべき、『破壊』すべき敵を見据えており、自分で言うのもなんだが、細められた瞳は鋭利な刃物のようだと思う。
――弓が上がる。
ゆっくりと左手を前へと伸ばし、右手は後ろへ。
キリキリと音をたて、機械的な弓が引き絞られる。
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