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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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業』。

先日の襲撃者についてはオレも楯無も知らない。だけど――コイツについては噂程度なら聞いたことがある。
無人で動く戦争用のIS、それの製作計画があって亡国機業がそれを実行しようとしている。
そういう話だ。
実際、目の前に実物が居るんだ――だったら、噂ではなく本当の可能性が出てきた。

何でそんなもんがIS学園を襲ってるのかはまったくわからん。
学園を襲うメリットらしいメリットが、オレには無い気がするからだ。
考えても奴がここにいる理由はわからなかった。だけど――

「簡単だよな、奴は少なくとも友人二人の命と奪おうとしたんだ――悪いが、理由としてはオレはそれでいい。だから……恐らく無人機なんだし、加減はなしだ」

ガチャン、と言う音と共に右手に持っていた巨大な機械弓『弓姫・天』の上下の姫反部分がそんな機械的な音を立てて伸びて、完全な姿を表す。
そして、驚きながらも状況を続けている一夏と鈴に対して言葉を放つ。

「一夏! 鈴! シールドの残量は!」
「俺は残り70ってとこだ。流石に削られすぎた……」
「あたしは残り120ってとこね。かなり辛いのは変わらないままね」

オレのエネルギー残量は最大の状態。
だけど、それでも状況が変わらないのが現実だ。

何故か?
一夏の持つ雪片、あれはあいつの持っているバリアー無効化攻撃……つまりは零落白夜を使用しなくてもかなりの威力と性能を誇る。
そんな雪片の一撃を受けたにも拘らず傷はほぼなし、それどころか片手で一夏の一撃をいとも簡単に防御したあの『異形』の防御力は半端じゃない。

つまり、生半可な攻撃では奴に有効打撃を与える事は不可能だ。
オレの『天姫』にも、恐らく奴にダメージを入れることの出来る武装はあるが――恐らく奴はみすみすそれを受けるとは思えない。

機械だとしても、あの速度だ。ただそれを使うだけでは当たらないし、一歩間違えばこちらが奴の攻撃を叩き込まれて即撃墜だ。
そんな状況で、どうしたら奴を倒せるか――そう考えた場合、今この3人と言う状況を利用するのが一番効率的だとオレは考えた。

「一夏、さっきも言ったがアレは恐らく無人機だ。鈴も信じられないかもしれないが信じてくれ。だから――オレがチャンスを作る、そしてチャンスが出来たら遠慮はいらん、奴に零落白夜の一撃を叩き込め」
「……梓姫――分かった、お前を信じるぜ!」

一夏が通信越しにこちら対して頷くのを確認して、オレは鈴にも確認する。

「鈴、悪いんだがオレの準備が出来るまで一夏と一緒に奴の意識を逸らしてくれ――そして、合図をしたら全力で退避しろ、いいか?」
「ああもう、わかったわよ! あたしで出来ることならなんだってするわよ! それに――あたしも、あいつは気に食わないの」
「ははっ、
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