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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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攻撃が即座に行える』という違いだ。

機体の搭載武装はそこまで多くない。まず、2本の近接専用武装であるブレード『黒狼』”こくろう”。

そしてこのの機体の最も特徴的とも言えるのは、今自身が持っているこの巨大な機械弓『弓姫・天』だ。

さて、状況を確認しよう。
先程一夏も言っていたが恐らくあの化け物は無人機だろう。

理由は簡単、まず先程一夏も同じ事を言っていたが『攻撃を避けたり対応する時以外はまるでイグニッション・ブースト』の状態で動いているのだ、あの機体は。

通常、ISにはある程度のGや衝撃を緩和したりする機能がついている。
元々宇宙空間での運用を考えられていた訳だし当然なんだが。
だけど、完全にGや衝撃を打ち消せるわけが無い。
それこそ尋常じゃない速度で常時飛行していたら、ISの機能では完全には打ち消せないし、まずその速度に人の脳が対応できずに衝突してスクラップか、殺しきれないGでそのままお陀仏だろう。
今目の前に居るあの機体――異形はそんな速度を常時出しているのだ、もし有人ならよっぽどの何かが無い限りはとっくに人は死んでいる。

そして次、こちらも一夏が言っていたが、『奴はパターンに沿ってしか行動しない』。
アリーナへの突入準備をしている時にもモニターでの状況確認を行ったが、奴は特定のパターンに対応して特定の動きしかしないのだ。

例えば、一夏や鈴が離れれは最初にあのゲテモノレーザーを放って、そして空中戦を繰り広げつつバルカンで掃射。
で、そこから相手の動きのパターンに応じて特定の攻撃しかしてこない。
人がそんな動きを完璧にこなすだろうか? 無理だろう。
それこそ完全に機械として育てられたような人間でも人である以上呼吸や疲労で動きには必ずムラが出る。
そんな人らしいものが、奴には無いのだ。

そう考えれば、大体結論も見えたし一夏の言っていることの信憑性が確実になってくる。
鈴の言うこともごもっともだ。
もし無人機のISというものが存在するならば、世間は大騒ぎだろうし使い道は無限大だ。
それこそ何にだって使える。だけど、『そんな存在今まで無かったし、生みの親である篠ノ之束博士はISについて全てを明かしていない』のだ。
完全には完成していない技術、それがISだ。そして、そんな不完全の技術から世間全体に広げられるような無人ISが生まれるだろうか?

だとしたら、あれは『世間に知られてはまずい』何かだ。
世界に知られてはいけない何かがあるからこそ、あんな奴の存在が今まで知られてこなかった。

そしてオレは対暗部の人間だ。少なくとも黒い情報なんて色々知っている。
篠ノ之束博士の動きが最近少し変だということ、先日の襲撃者、消えた鈴の父親、そして――恐らく全ての元凶であろうとオレが睨む『亡国機
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