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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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ってものが存在してるとしたら、そんなものあたしは聞いたこともないし、もし存在するなら世間でも有名になってる筈よ? 無人化されたISの使い道なんて、ほぼ無限じゃない」
「だけど、俺は奴がどうにもパターンに沿ってしか行動しない機械にしか思えない。可能性の話だ、もし――奴が無人機だとしたらどうする?」
「何よ、勝てるって言うの?」
「チャンスを作れば、な――あれが人じゃないと考えるなら、容赦なく攻撃できる。俺の雪片の零落白夜を使ってバリアーを切り裂いて、奴を真っ二つに出来る」
「仮にそうだとして、奴にそれを当てるのは……至難の業よ? 確立で言えば――数パーセント、ううん……もっと低いかもしれない」
確かにそうだ。
ただですら化け物じみた動きと火力を持っているあの異形は、一瞬のこちらのミスで俺達を殺すだろう。
今は何とか避けているし、エネルギーが残っているおかげで絶えているが、エネルギー残量がデッドラインを超えた状態で奴の攻撃をかすりでもしたら、即死だ。
しかしやるしかない、そう一夏が思考した時だった
「じゃ、そんな数パーセントの確立を――限りなく確定に近づけてやろうか? そして一夏、鈴、その話オレにも噛ませろよ」
聞き覚えのある声に反応して、一夏と鈴は声の主の方を向く。
そこに存在したのは、『灰』だった。
どこか打鉄を思わせるというか、戦国時代の鎧をスマートに、ISとしてデザインしたようなアーマーに、両腰にマウントされている2本の刀。
そして――己の身体より巨大で、機械的な弓を左手に持った『梓姫』が、不敵な笑みと共に、そこに存在した。
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「一夏、お前中々的を射たことを言うな――オレも、『アレ』は人じゃない、無人機だと思うぜ?」
オレは、自身の専用機――特殊第3世代型IS『天姫』”アマツキ”を纏い、今同じアリーナ内部に居る一夏と鈴に対してそう言った。
特殊第3世代型IS『天姫』”アマツキ”自分で言うのもなんだが結構自重していないISだと思う。
開発・製作は『倉橋重工』。
悠とアリアが所属している仏蘭西国企業連の『ネクスト・インダストリー社』にも劣らないくらいの変態共、つまり へんたい(もものふ) の集団だ。
コンセプトは『即座に状況対応できて、オールレンジに対しての攻撃を行うことができる』というもの。
万能型、と言ってしまえば悠のIS『Tempest_Dragoon』と似ているかもしれない。
ただ違うのは、アイツのISは総合的に見て『高機動かつ、全ての状況に対して対応できる万能機』に対してこちらはコンセプトが『全ての状況においてオールレンジに対しての
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