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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第27話 『クラス対抗戦』 後編
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「何よ一夏、まさか怖気づいたの? じゃあアンタだけでも逃げなさい――後はあたしがやっといてあげる」
「ぬかせよ鈴、誰が怖気づいたって? 千冬姉に正面から『時間稼ぎます』って言ったのは俺だぞ? それに……ここで引く訳には行かない。引いたら、男が廃る」
「まったく―― 一夏のそういう所が私は惹かれたんだから」
「え? 鈴、今なんて――」
「教えてあげない、そうね――全部終わって、気が向いたら教えてあげてもいいかな?―― 一夏! 正面!」
異形の腕から放たれるその閃光を回避し、一夏は前に出る。
そして雪片で一撃を叩き込むが、巨大な腕で防御されて有効打を与える事はできなかった。
「くっそ、硬いッ! しかもあんなデカイ図体して尋常じゃないくらい早いぞ!某粒子生成装置でも積んでるのか? 大気圏をマッハ2で飛行できるアイツなのか!?」
「一夏、それ色々不味いから! というかそれ結構前に出てた小説に出てくる機体でしょうが! あんなゲテモノ機体なんて誰も相手にしたくないわよ!」
「だよなぁ――追尾式の化け物ミサイル積んでないだけマシだよなっ!」
異形の攻撃を回避しながら、そんな日常的なふざけた会話を繰り広げる2人だが、そんな会話でもしなければ内心やってられなかった。
余裕があるわけじゃない、むしろ無いというか最悪だ。
だからこそ、何でもいいから会話をすることで『諦める』という事だけは避ける。
どちらかが諦めたら、きっと相手に撃墜される。2人の内心にはそんな思いがあった。
「なぁ鈴、さっきから思ってたんだけどさ――アイツ、何かおかしくないか?」
「おかしい? 何がよ」
「なんというか……そう、そうだよ――動きが機械じみてないか?」
「はぁ? 一夏、アンタ何言ってるのよ――ISは機械……」
そこで再び異形からの砲撃。
そして一夏はそこで思う。
やはり、先程と同じではないか? と。
砲撃を回避した後に、再び回線を開き自分の意思を伝える。
「そうじゃなくてさ、アイツの動き――パターンがあるというか、パターンに基づいた動きしかしてこない気がしてさ」
「……何が言いたいのよ」
「『本当にアレは人が乗ってるのか?』、あんな異常な形の上にパターンとしか思えない行動、それに――奴のあの尋常じゃない加速に人が耐えられると思うか? いくらISを使用していたとしても、あんな常時イグニッション・ブーストに近い速度出してたら確実に人は死ぬぞ」
「――確かに、アイツはさっきからあたし達が会話している時はあまり攻撃してこない。 そして『あたし達しか狙っていない』。一夏の言いたい事はわかる、でも――」
「でも、何だよ?」
「『無人機なんてありえない』、だってISは――人が乗らなければ動かすことなんて出来ないからよ。仮に無人機
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