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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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確かに、2人の言う事は最もだ。
もしこのまま奴を無視して離脱したとしよう、恐らく――奴の攻撃は観客席、一般生徒や一般人へと向けられる。
あれだけの出力だ、予想ではあるがリミッター無しの相棒と同等くらいの砲撃能力――あれを食らえば、確実に消し炭確定だ。
だから時間を稼ぐという二人の判断は間違いではない、間違いではないのだが――
「……確かに、2人の言う通りだ。 では、お前達はどうする気だ?」
『――先生達が来るまで、奴を食い止めます いいな、鈴』
『勿論よ。あんな奴にあたしと一夏の勝負を邪魔されてイラついてるっていうのもあるけど、あんな化け物を放置してやおけば大変なことになるからね』
「――やれるんだな?」
織斑先生は険しい顔をして、通信を送ってきている2人に対して問いかける。
すると、2人は笑いながら返事を返した。
『勿論だよ千冬姉――時間稼ぎぐらいならできる』
『問題ありませんよ千冬さん。あたしと一夏で時間を稼ぎます、その間に――対応をお願いします』
「……馬鹿者が。だが――すまない、任せる」
織斑先生がそう言うと、二人は笑顔をもう一度返して通信を切った。
アリーナの内部を移すモニターには、変わらず『異形』と2人の戦闘が映し出されていた。
通信終了後、織斑先生はどこか疲れたようにため息をつく。やはり2人が心配なのだろう。
とにかく緊急事態だ、だったら俺達もここに居る以上何かしなければならない。
少なくとも、俺達は一般の生徒ではない。
企業所属者に、空軍兵、代表候補生が揃っているのだ。
それなのに『では逃げますね』等といって大人しく逃げられるわけがない。それに、友人達の危機なのだ。無視などできるものか。
「先生、提案があります」
「何だ、月代」
「――俺とアリア、オルコットさんに突入の許可を。自分達なら事態の沈静化をより迅速に行うことができます」
「……確かに、そうしたいし、頼みたいのは山々だ。だが――山田君」
織斑先生に言われて山田先生が表示したのは、アリーナのステータスチェックだった。
そしてそこには、以前あの襲撃者が現れたときと同じく、『レベル4』設定になっていた。
更にはあの時と同じ、大半の扉のロック、システムのハッキングが行われていた。
「ど、どういうことですのこれは……! これでは、まるで――」
「あの時と同じ、そう言いたいのではないか? オルコット」
そうだ、これはまるで『あの時の再現』だ。
あの時の襲撃者、オルコットさんとアリアが攻撃を受けていた際もアリーナに対してレベル4の設定が適応され、今の2人と同じ状況となっていたのだ。
シールドレベル4、これを突破するのは非常に困難だ。
無理ではない、単純な話としてリミッターを解除すれば
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