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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第26話 『クラス対抗戦』 中編
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られている?
見えない何か、まるで――まるで空気みたいに…… 空気? そうか!
続けざまに見えない何かをこちらに撃ちながら近接戦闘を挑もうとしてくる鈴から逃げながら俺は思考する。
そして、1つの結論に至った。
「なるほど、ようやくタネが分かったぞ、鈴」
「何ですって?」
俺は今まで逃げに転じていたのを一転、そのままスラスターを吹かせて鈴へと突撃していく。
そして――再び放たれたその『空気』を雪片で打ち払った。
「う、嘘ッ!?」
「見えたぞ、鈴――そのよくわからない肩の非固定浮遊部位は、俺に対して何かを打ち出している。そしてそれは見えない――さっきから俺が一方的に何かに殴られ続けているのは、お前のそれが一瞬光った時だ。そしてその何かの正体――それは、『空気』じゃないか?」
俺がそれに気がつけたのには理由があった。
毎日欠かさすにやっていた皆との特訓。
その中で悠とローレンスさんから教えられた『相手の情報をまず得ること』という事があれの正体を理解するための一歩目となった。
鈴から逃げ続けていてわかったこと、俺が遠距離から『殴り飛ばされた』ということ。重要なのは『殴り飛ばされたこと』これだ。
レーザーライフルと実弾を使用するオルコットさんに特訓で何度も撃たれているから理解できたが、あの鈴からの攻撃は銃特有の衝撃や痛みではない。
つまり『撃たれた感覚』ではないのだ。だが俺は何かに攻撃されていた、銃ではない何か――そして眼に見えない、そう考えたら結論として出てきたのは『空気』だった。
恐らく空気であろう、という事までは分かった。そこまでわかれば――後は鈴のあの攻撃を覚えるだけだ。
特訓でローレンスさんがオルコットさな相手にやって見せた『銃撃の切り払い』、理論と考え方だけは教えてもらっていたので実際にやったのは今回が初めてだったが――上手くいってよかったと内心でホッとする。
まあ、ローレンスさんほどの完璧なものではないんだろうけど……
「そして鈴ッ! お前はその非固定浮遊部位を撃つ時に『俺の方向を見ている』。ならその目線から撃つタイミングをおおまかに予測して、対応すればいいだけだ!」
「くっ……一夏の癖にッ!」
「はっ……じゃあ鈴――本気で行くからな!」
「行ったわね一夏ッ! あたしも格の違いって奴を見せてあげるわ!」
再び肩の非固定浮遊部位からの砲撃――だけど、もう俺には見えてる!
鈴が俺を見た瞬間に俺は雪片を振り、恐らく『来ているであろう』砲撃を切り払い続ける。
ここまで来たら、後は――千冬姉から教えてもらったアレを使って、バリアー無効化攻撃……『
零落白夜
(
れいらくびゃくや
)
』を鈴に当てるだけだ。
悠達との特訓中、顔を出しに来た千冬姉が俺に教えた事は――『イグニッショ
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