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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第25話 『クラス対抗戦』 前編
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ら今にも一夏に襲い掛かりそうだが、オルコットさんに後ろから抱きしめられて抑えられている。
彼女をなだめているオルコットさんも、冷静に見えるがいつでも射撃体勢に入れる用意があるというように表情に示している。

訓練で使用している打鉄、搭載されているブレード<葵>を抜き放とうとして、それを梓姫に『落ち着け、俺もあの馬鹿をバラしたいんだ』と言われている。
というより梓姫さん、バラすとかちょっとえげつないです。女の子がそんな言葉言っちゃいけません。

そんなうちの最近色々変な方向へと進んでいるのではないかとと怖くなってきた女子勢の方々を見て冷や汗を流していた俺であった。
しかし、突如としてヒートアップした一夏と凰さんの会話で、俺達の意識は2人に方向へと戻ることとなる。

「いい加減にしなさいよ一夏ッ! 本当に自分が何したのか分かってないの!?」
「おう、わからん。第一、ここ最近俺を避けていたのは鈴じゃないか。どうしてか理由を訊こうにも避けられていたら訊けないしさ――それに、俺は約束は覚えてたろ? だったら、俺が一体何したって言うんだ? だったら説明してくれよ、説明を」
「せ、説明ってそ、それは……い、言える訳無いじゃないッ! い、今はいえないって言うか……ちゃんと、その時が来たら言うというか……」
「はぁ? じゃあ説明もされてないのに俺が謝る道理もないよな? だって、俺は特に何もしてないんだからさ」

あ、ダメだ俺限界。
黙って無言で<インフェルノ>をコール。
今の俺は一夏、貴様を討つ事だけには躊躇いはない。
いいか、絶対に凰さんには当てるなよ。絶対だ、『一夏はもうこの際どうなってもいい』。
織斑先生に事情を話せば、きっと半殺しでも理解してくれるだろう。
と、本気で銃口向けようとしたら梓姫に『まてまて、マジで落ち着け』と説得される。
確かに冷静さを失っていた。ここは梓姫の言うとおりに引き下がろう――チッ、命拾いしたな一夏。


「アンタのそれについては昔からだとは思ってたけど……流石にあたしも今回はちょっとご立腹なのよ。いいわ、じゃあ一夏、こうしましょう――対抗戦、そこで勝ったほうが負けたほうに1つだけ言うことを聞かせられるって提案。あたしが勝ったら、ちゃーんとあたしに謝ってもらうから。それから――あたしの話を訊いて貰う」
「おういいぜ、じゃあ俺が勝ったらなんで鈴がそんなに怒ってるのか教えてくれよな、ちゃんと説明もして貰う」

バチバチッと火花を散らしながら睨み合う2人、そして―― 一夏が言ってはいけない事を言った。

「いいわよ、ま―― 一夏が勝てればの話だけどね。あたしは強いわよ? 少なくとも、今の一夏があたしに勝てるとは思えない」
「はっ、そんなのやってみないと分からないだろうが――俺だって学園に来てた
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