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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第25話 『クラス対抗戦』 前編
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女は、人としての感情でただ驚くと同時に、理解できないという感情がまた浮かび上がってきた。
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五月病という言葉がある。
正確には病気の類ではないが、恐らくこれに掛かったことがある人間は多いと俺は思う。
名前の通り五月になるとだるい、やる気が出ない、無気力、そんな状態になる精神的な症状の総称が五月病である。
気がつけばもう5月だ。
色々あり過ぎたせいで時間を気に留めている余裕はあまりなかったが、少し落ち着きを取り戻しカレンダーを見るともう5月だ。
時間が過ぎるのは早いなと思う。
5月に入り、最近俺達の中でもクラスの中でも、五月病の魔の手を受けてぐってりしてる奴も少なくは無い。
俺もその一人であり、そしてアリアと、後一夏達なんかも最近ぐってりしている。
たまに手伝いに行くが、生徒会室で見る楯無も最近はデスクにぐってりとしており
『やる気でないー』 『おねーさん月代先輩がハグしてくれたらやる気出るー』
等とほざいていたが、『真面目にやれ』と結構キツめに一喝したら渋々ながらもちゃんと仕事をしていた。
流石あの時は少しキツかったかなと思う。楯無も最近大変みたいだし、今度息抜きに買い物にでも誘ってみようか。
さて、俺とアリアがそんな状態なのには理由がある。
単純な話、五月病の魔の手に掛かったというのもあるが、魔の手に掛かる原因となった事態が特に大きい。
もうお約束と言うか恒例というか、五月病の大本は『へんたい達』とシャルロットである。
思い出したくも無い、あれはつい先日の事だ……定期報告の際に対応してくれたレオンさんから聞いた話で、それを聞いて俺とアリアはもう慣れてきたがまた頭痛を引き起こすことになる。
とうとう完全に毒されたのか、レオンさんから聞く限りだととうとうシャルロット本人も開発研究室によく篭るようになってしまったらしい。
レオンさん自身はあの『へんたい達』の良心ある親玉なので、当然だが開発室には出入りしているし本人もよく開発室は利用する。
しかしどうも最近開発室に行くと『必ずシャルロットが居る』らしい。
気になってレオンさんは仕事をしながら会話を聞いたらしい。
曰く、シャルロットが『日本の倉橋重工を見習ってもっと一撃必殺かつ大火力のものを作るべきだと開発室の研究員に主張し、討論していた』
曰く、シャルロットが『完成して最終調整を行っている機体のテストをしながら『僕色に染め上げるッ!』等と言いながらカラーリングについて開発部の連中と熱論していた』
まだまだあるのだが、どれもこれも頭が痛くなり、俺もアリアも思ったのは
『シャルロットはもう手遅れ、諦めるしか
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