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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第25話 『クラス対抗戦』 前編
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うならそんな感情かもしれないが、感情をよく理解できてない少女にはそれが理解できなかった。
だが、とても暖かいと、ただそう感じた。
少女が自分の中で『人』として出した結論は幾つかの理由からすぐにたどり着いた。
まず、篠ノ之束博士は自分のことを知っているということ、情報と何かしら重要なことを知っているということ。
次に、博士と共に行動することで己について何かがわかるのではないかと思考したから。
最後に、博士に対して暖かさを感じると同時に、人で言う、どこか懐かしさを覚えてしまったから。
それがどうしてかりわからないし理解もできないが、だが確かに『人』としてそれを感じた。
そう考え感じた結果、少女の中で結論は見えていた。
結論を出した少女は、被っていた仮面に触れて、それを量子化する――すると、長く、腰まである茶の色をしたロングの髪がふわりと揺れる。
そして、己のISを解除すると正面に居る篠ノ之束に対して少女は膝を突くとやはり機械的ながらも、感情があまり篭っていない言葉でも、自分が『人』として感じて決断したことを告げた。
「……理解できないという事はいくつもあります。そして私自身、記憶が欠落しています、ですが多くの事を考えました。 その上で――貴女をマスターと呼ばせて下さい、そして私についてと、多くの事を教えてください、『マスター』」
そう少女が言うと、篠ノ之束は一瞬だけ驚いたような顔になるが、すぐにいつも通りの笑顔を作り、まるで――母親のような、そんな笑顔を少女に向けた。
そして膝を突く少女に対して自身も姿勢を低くすると、そのまま目の前の――豊かな腰まである茶色の髪に、『蒼い目』をした少女を篠ノ之束は抱きしめた。
「うん――私が、束さんがキミのマスターだよ。そしてもう……二度と離さない、無くさないから 絶対に、何があっても今度は、絶対に」
「……マスター、その――」
少女は、異様の空間で篠ノ之束に抱きしめられながら、その暖かさを感じていた。
どう表現したらいいのか、少女にはからない。だがとても暖かく、そして――人として言うなら『母性的な優しさ』を感じた。
感情を人並みに表せない少女は、その暖かさに心地よさと言うものを覚えると同時に、気恥ずかしさという気持ちを覚えていた。
「それとね――キミは、自分の名前、覚えてるかな?」
「……申し訳ありませんマスター、私は――自分の名前は認識できていません。理解できているは機体に登録されている登録名称だけで――」
「じゃあ、キミの本当の名前を教えてあげる。キミの本当の、束さんが知っているキミの名前は――」
少女は、この先も己の『マスター』であり、そして己について知る篠ノ之束から、自分についての最初の情報を教えられた。
そして、その言葉を聞いて――少
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