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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第25話 『クラス対抗戦』 前編
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うなあ。 そして探したよ? やーっと見つけた。この天才である束さんの手をよくも煩わせてくれたね?」
突如としてその部屋の中に響き渡った声に少女は反応し、己の右腕に巨大なライフルを呼び出し、部屋の入り口に存在するであろう声の主に向けた。
しかし、その銃口は声の主、『篠ノ之束』に対して向けられることは無かった。
「おっと、やめて欲しいなぁ。束さんはキミと争いに来たわけじゃ無いんだから」
少女は、ほぼ瞬間的に反応して銃を向けたにもかかわらずに、その相手――篠ノ之束は向けた時点で既に少女の前、ライフルを撃てない位置、つまり眼前に居たのだ。
己の中で、対象――データベースに存在している『篠ノ之 束』に対しての危険度を最大に設定すると、そんな篠ノ之束を仮面越しに睨み付けた。
「……ISの生みの親であり、科学者でもある『篠ノ之束』博士だと判断します。単刀直入に言います。 何故、ここに?いいえ――どうしてここがわかったのですか?」
「ふふ……そうだねぇ、束さんは天才だから、それじゃあダメかな?」
少女が存在しているこの部屋――この場所は、少なくとも簡単にわかる場所ではない。
そして先日の目標に対するアクションの後、少女は『この施設』で情報を集めていた。
ここならば、簡単には己の存在を捕まえる事はできないし、それに『この場所』を知っている人間こそ限られていると、己のデータベースから判断したためだ。
だがしかし、今こうして部屋の入り口から入ってきて、先程殺した男達の死体を無視して――いつのまにか己の目の前に現れていた『篠ノ之束博士』に対して少女は困惑せざるえなかった。
「ねぇキミ、今さぁ――『自分はマシーンだから理解できない』とか思ってるんじゃないの? そして、機械に存在するはずの無いものを見つけてしまって、困惑している」
「ッ!?」
心が読まれた? そう感じると同時に少女は困惑した。
何故ならば、彼女の言うとおりで己の中で『自分』が『私』になりつつあり、そして本来機械には、マシーンではあり得ない『感情や自己思考』というもが己の中にあるのでは、と判断していたからだ。
だが、己はマシーンだ、そう思い続けることで人としての存在を否定している、少女はそれに気がついていても、『己は人である』ということを否定していた。
そして今、その疑問という人としての行為と己のはマシーンだという事の矛盾点についてを篠ノ之束という人間はハッキリと言い切ったのだ。
「くっ……」
「おや? 辛そうだねぇ――まるで、人間みたいにさ」
人や感情、そんな言葉を聞いた瞬間、そして己が思考した瞬間再び頭痛に襲われて、その激痛によろめく少女は、頭痛と共にある事を疑問する。
自分の一部の記憶と、そして――何故あの目標を自分が唯一の命令と
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