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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第25話 『クラス対抗戦』 前編
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少女は、自分にそう言い聞かせた。

少女は思考する。己の目的は『あの機体と搭乗者の捕獲』、それだけはハッキリしている。
他の事は不明、だが自分に命じられた、プログラムされた命令ならば従わなければならない。
だから調べた、一体どこに居るのか、存在しているのかと。
そうして見つけた、あの機体と搭乗者が居るのは――

「IS、学園」

己が唯一理解できる、唯一ハッキリとしている使命、そしてそのターゲットはIS学園と言う場所に存在していた。
だから自分は、己の命令を最優先に行動を起こした――そして、見つけた。己の探していたターゲットを。

マシーンとして、プログラムされた命令を忠実に遂行する為に自分は行動を起こした、他を全て無視して、対象だけを引きずり出そうとした。
それは成功した。しかし、成功したもの目標の確保には失敗した。
何故失敗したのか、その理由を己の中のパターンやデータベースと照合しても、結論として出るのは『理解不能』という結果だけだった。

あの時、いきなり豹変した目標――何故そうなったのかは理解できないし、自分の中には原因も該当するデータは無い。
しかし、己に課せられている命令として、目標の確保だけはなんとしても遂行しなければならない。

自分は、プログラムされているようにだけ動けばいい。
確かにそうだ――だが、この人の感情にも似た、自分の中に存在しているこれは何だろうか。
理解できない、そんなものを解決する方法など、自分の中には存在していない。
そう少女は考えた。そして、考えると同時にまた原因不明の頭痛が自分を襲う。

そこで少女は、目標の確保という命令を保留にすると、先程自分に対して襲い掛かってきた男達が持っていたデータを眼前にウインドウを展開すると、そこに写し閲覧した。
何故彼等が自分を襲ってきたのかはわからない。
だが、今の自分にとっての最優先目的は『目標の確保』だ。

そのマシーンとしての目的を達成するためにも、その人間達はただの障害でしかなかった。だから、殺した。
そして、殺した男達の持っていた持ち物から、己のデータベースを駆使して何者なのかということを検索した。
すると判明したのは、自分を襲ったこの人物達は『亡国機業』の人間であったことだった。

何故自分を狙うのかはわからない、だが今の自分にはどうでもいい事で、現段階での危険度も低いと判断、目的達成の弊害でしかないことを認識すると、そのままその情報を放置した。

そして再び思考する、あの突然豹変した目標はなんだったのか、そして自分の作戦目標を達成するにはどうしたらよいか。

少女はそんな考えと思考の渦に入りかけているときに、一人の声が響いた。

「うわぁ、これは派手にやったねー、流石の束さんもびっくりしちゃ
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