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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第24話 『乙女の悩み』
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して今後近いうちにシャルロットとその倉橋玲奈という人物が学園に来る可能性が高いのか。また面倒な事にならなきゃいいがなぁ……
梓姫の所属企業なのはいい、まだいいんだ。
だけど倉橋重工の娘だぞ、あの『日本の変態達(もものふたち)』のトップ娘だぞ? 嫌な予感しかしないというかむしろ予感じゃなくて確信じゃないのかこれ。
仮に本当に来たとしよう、シャルロットについては恐らくうちの『へんたいたち』の陰謀が働いて同じクラスだろう。だが、もし倉橋玲奈も来るのであれば1組だけは勘弁してくれ。
凰さんには悪いが、できれば2組かほかで。そもそも、これ以上1組の人口が増えると不味い。色んな意味で不味い。
「……事情はよーくわかった」
「あー、悠――仮の話、来たとして、少なくとも玲奈は常識人つうか、オレから見てもいいとこのお嬢様って感じしかないから、変態とかそんな属性多分ないから、安心しろ」
「それを訊いて、少しだけ楽になったわ」
そんな話を暫く梓姫として、また悩みの種が増えるのかなあとか思いながら、ふと一夏と凰さんの会話に意識を向ける。
「そういえば一夏 アンタ、クラス代表なんだって? 何かトラブルとかあったって訊いたけど大丈夫なの?」
「ああ、まあ――色々あったけど大丈夫だぞ、鈴。 それで、まあ成り行きと言うかなんというか、俺がクラス代表だけど……どうかしたのか?」
「ふーん……あのさぁ、ISの操縦、見てあげてもいいけど?」
「む……なんか癪に触る言い方だな、上から目線と言うかなんというかさ――それに、もう優秀なコーチは沢山居るし、鈴は自分のこと優先してくれって。ほら、代表候補生ってセシリアから訊いたけど色々大変なんだろ?」
「うっ……まあ、確かに大変だけど――優秀なコーチが居るって……?」
「ああ、全距離と知識は悠に、近接戦闘技術はローレンスさんに、剣道の腕と言うかその点は箒、遠距離戦闘についてはセシリアに見てもらってるしさ。毎日放課後にスパルタされてるから、俺としてもありがたいんだ」
「だ、だけど――そ、そうよ……一夏の事は幼馴染のあたしがよくわかってるんだから、あたしが教えたほうが――」
「……それ言っちまうと、箒も幼馴染だぞ。鈴、今日のお前少しおかしいぞ? どうかしたのか?」
「そ、それは――」
あー、一夏……お前はそういえば鈍感で、そして唐変木だったなあ。
凰さんの一夏に対する好意というか、それに近い感情みたいなものは初対面からなんとなく感じていた。
だからきっと、久しぶりに再開した一夏に対して何かしらのアピールはするだろうと思っていたが、それがこうも簡単に一夏によって無駄になるとは無残すぎる。
ここは助け舟を――
「一夏、少し待って欲しい」
「箒?」
おや、今まで黙って一夏と凰さんの
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