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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第24話 『乙女の悩み』
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ことなんてあたしにはできなかった。だから――あたしなりの方法で気持ちを伝えた、だけど……結局はダメだった、気づいて貰えなかった。ダメだよね、あたし」
「そんなことない」
そう言うと、立ち上がって凰さんをぎゅっと抱きしめるアリア。
そして、そんな状態でアリアは凰さんに対して言葉を続けた。
「ア、アリア?」
「ダメじゃないよ、リンは――自分の気持ちに素直になって、それで行動できたんだから、『何もしない』というより遥かに凄いと思う。そうやって自分の意思を貫いて、恋愛っていうもので一歩踏み出したリンはダメなんかじゃない。確かに、リンの言うように織斑君には伝わらなくて、傷ついたかもしれない。だけど……結果はどうあれ、その過程と勇気は、私は凄いと思う。 だからね、リン――私から提案」
「……何?アリア」
「織斑君を見返そう。それがきっと自分の中での自己満足でも構わないから、一回織斑君に分からせてあげよう? 織斑君がリンの好意に気がつけなかったことを、後悔させてあげよう? 『貴方に対して好意を差し出した女の子は、こんなに強くて、そしてちゃんと貴女のことを見てるんだ』って」
「アリア……うぁ……あたし、あたしは――」
「いいよ、泣いても。泣くことも必要だし、そうやって自分に無理させないっていうのは、凄く大切だと思うから――だから、今は、ね?」
アリアには、なんというか――母性的な力があると思う。
人を認めてあげれて、その上でちゃんと見てあげられる。
シャルロットにも似たようなものはあったと思うが、アリアのそれはより母性的と言うものに近いと思う。
先程、彼女は恋愛と言った。だったら――
俺が、アリアに対して抱いている感情は何だ? アリアの事を家族として見ているのか? それとも仲間か? もしくは、そのどちらでもないのか?
俺は、そんな――自分自身がわからなかった。
そして、暫くアリアに抱きしめられながら凰さんは泣いていた。ひとしきり泣いた後に、凰さんはどこかスッキリしたような顔で俺達に言った。
「……ありがとう、3人とも。あたし、決めた――対抗戦で一夏を倒す。そして、もし勝ったらわからせてやるんだ、『一夏を好きになった女の子は、ここいにる』って」
「うん、その意気だよ。ひとまず――ユウ」
「ああ、そうだな」
俺とアリアは、恐らく同じ事を思っているだろう、だからこそ俺は言った。
「とりあえず明日、一夏ボコる 慈悲は無い、全力で」
「明日、放課後織斑君を粛清だね?」
実に清々しく、そして笑顔で俺とアリアはそんな物騒なことを言った。
いや、流石に一度やらないと収まりがつかないと思ったから。
そんな俺達を見て、梓姫と凰さんはただただ、苦笑していた。
そうして、凰さんの一件があった翌
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