第二幕その六
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第二幕その六
「!?あれは」
「何だ!?」
「何の騒ぎなの?」
皆その音に不意に声をあげて周りを見回す。するとここで扉が開け放たれる音がしてそうしてであった。外套に身を包んだ一団が広間に乱入してきたのである。
「誰だ、この祝福の場に!」
「何の用で来た!」
「私だ!」
先頭の男がその外套を脱いだ。そこにいたのは。
「エドガルド!」
「ああ!」
エンリーコとルチアが彼の姿を見て同時に声をあげた。ルチアの顔は今にも割れんばかりであった。それは鏡が槌で割られたかの様であった。
「どうして・・・・・・」
「ルチア様・・・・・・」
アリーサが倒れようとする彼女を慌てて後ろから支えた。それでことなきを得た。
だがエンリーコが彼の前に出て。今にも剣を抜かんばかりの顔で言うのだった。
「貴様か」
「そうだ、私だ」
「何故ここに来た」
こうエドガルドに問うのだった。
「ルチアに用があるのか」
「だとすればどうする?」
「あの娘は貴様のものではない」
こうは言った。しかしであった。
「だが。何だというのだ、心の中に悔恨の念が起こる」
こう一人呟くのだった。
「わしの中に。何故だ」
「怒りで燃え上がりそうだ」
そしてエドガルドも呟く。
「しかし彼女を。不実なあの娘を見ていると」
ルチアを見ての言葉である。
「愛を感じずにはいられな。私はまだ彼女を強く愛している」
「死んでしまいそう」
ルチアも言う。
「驚きのあまり。何もかもが終わって」
こう呟くのだった。
「そして死んでしまいそう。涙はもう涸れて出て来なくなったというのに。神にさえ見放されたしまった私はもう」
「何と恐ろしいことだ」
ライモンドも顔を蒼白にさせていた。
「最早言葉もない」
「これから恐ろしいことが起こるのね」
「どうすればいいのか」
アリーサとノルマンノも同じだった。顔は蒼白である。
「このままだと」
「取り返しのつかないことが」
「彼女の顔は」
そしてアルトゥーロもまた。
「太陽の光が覆われ萎れた薔薇の様になって」
「生と死の中にあるような」
「何というお顔」
「恐ろしい・・・・・・」
ライモンドもアリーサもノルマンノも言葉を失っていた。だがエンリーコとアルトゥーロはかろうじて気を取り戻して剣を抜いてエドガルドに言うのだった。
「立ち去るのだ、悪党め!」
「そうだ、さもなければだ!」
二人は並んでエドガルドに叫ぶ。それぞれの赤と黄色がエドガルドの青に対する。
「ここで死ぬことになるぞ!」
「そうだ!」
「いいだろう」
エドガルドも剣を抜いた。そのうえで言う。
「私は死ぬだろう、だがそれと共に多くの血も流れるぞ」
「言うのか」
「ならば」
三人は
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