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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第23話 『「俺」と「オレ」』
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が 確実に、誰よりも、他の『へんたい達』よりも重症で手遅れで、昔私に対して重度のセクハラまがいとストーカー行為を繰り返してきたからだよ」
「……は?」
「ひとまず、昔罠にはめられて殺し合いをして途中から共闘したまではよかった。だけど、全員殺し終えた後、いきなり彼女が『ようやく出会えた……お前こそ、オレを楽しませてくれる奴、 好意を抱くぞ、そうだ。理解したよ――興味以上の対象だということさ、アリア!』とか言い出してね、いきなり自分の獲物を抜いたかと思ったら私に攻撃してきた。それで流石の私もちょっと気持ち悪かったから逃げたんだけど、その後何回か依頼の帰りや途中で彼女がよく現れたんだ。どう見ても私をストーカーしているとしか考えられないくらいに。そして一度いい加減にしてって言ったんだけど、聞く耳持たずで『オレは純粋にお前との戦いを望む!アリア・ローレンスとの戦いを!そうだ……この気持ちこそ、オレの本当の気持ち、今までオレになかった気持ち――まさしく愛だッ!』って言ってきてね、一回だけISで戦ってなんとか退けてからは姿を見なくなって、もう来ないだろうと思ってたんだけど……まさか正式な対暗部として織斑君の護衛の仕事についてるとは思わなかった。はぁ……もう疲れるよ」
「確かにそりゃあ避けたくもなるな……重度の変態だ、間違いない。ん…? ちょっと待てアリア、事情と避けてる理由は大体わかった。だけど――ISで戦った? ということは、梓姫は専用機を保有しているのか?」
「保有してると思う。私と戦ってた時はまだプロトタイプの試作機だとか言ってたけど、会話の内容から考えれば専用機持ちだと思う。それに、彼女は対暗部の人間で、その――ユウも調べれば分かると思うけど、結構名前が通ってるんだ。だからISを持っていても不思議ではない」
「確かにな……まぁ――それは本人に聞けば良いよな いい加減出て来いよ、梓姫。アリアは誤魔化せても、俺は誤魔化せないぞ? お前――俺たちが来る前からずっと屋上に居たろ。そして今の話も聞いてたな?」
「え?」
俺がそう言うと、物陰から見覚えのあるというより、今朝見た奴が右手にパンの袋を持って現れる。
やっぱりなぁ……なんというか、直感と言うか違和感と言うか――そんなものを感じたから、もしかしたらとは思ってたんだ。
そして梓姫はこちらに歩いてくると残念そうな仕草をして見せる。
「なんだ、気がついていたのか悠」
「……まあ直感みたいなもんだけどな。 それで? 今の話は全て真実か? だとしたらちょっと度が過ぎてるぞお前」
「ま、大体オレがやった事はその通りかな――そう、『前のオレ』まではアリアとの殺し合いを所望していた。だけど、今はそんな気持ちはないさ むしろ、今のオレの興味の対象は悠、お前と言ってもいい」
「はぁ……? 俺だと
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