暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第23話 『「俺」と「オレ」』
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――変な奴と俺は出会った 女の子なのに自分のことを『オレ』と言うやつ。 何度聞いても男口調の女の子に。

――そう、アイツは変なやつだ。 人の気持ちに敏感で、勘が鋭くて、俺と同じで人を弄るのが好きで、口は悪いくせに他人の為に動く。 そして『自己犠牲』が大好きな、本当に変なやつだ。

『そんな奴だからこそ、俺は信じたのかもしれない』


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

転校生の木篠、そいつのいきなりの衝撃発言というか、その行動に俺は唖然としていた。
いきなり核爆弾級の何かを教室に投下したソイツに対して俺はただただ、背中に隠れるアリアを見ながら呆然とするしかなかった。
いや、本当どういうことだこれ。というかアリアさん、ガチ泣きしながら背中に隠れないで下さい。

状況を整理しよう。そして落ち着こう。まずは状況と情報の整理だ。
まず奴について、漆黒の長髪を後ろでまとめている、男口調、ボーイッシュ、イケメン、だがスタイルはよく綺麗の部類、黒尽くめ、だが女だ。
『だが女だ』物凄く大事なことなので2回思考した。
……そして、奴は先程なんと言っただろうか?

『オレは、そこに居る『アリア・ローレンス』に心奪われた存在だッ! 会いたかった……会いたかったぞ、アリア!!』

まぁそりゃ、あんな事言われたら逃げたくなるだろうなぁ……
そんな事を俺考えるが、当の核爆弾級の発言を投下しやがった木篠はビシッと右手人差し指で俺とアリアを指差していた。
そして指差しながら決めポーズをしている木篠は、とても嬉しそうにニヤリと笑いこちらを見ていた。

ひとまず、この状況を何とかしよう。
背中にしがみ付きながら完全にガチ泣きしているアリアもなんとかしてやりたいし、というより何度も言うが当たってる。

そのうち理性飛ぶぞ俺。意図的なのか無意識なのかははっきりしないが、こんな状況で気恥ずかしさを覚える。いけないな、心身滅却だ。
我が心 明鏡止水 されどこの想いは烈火の如く。身体はHOTに心はCOOLにだ。

……そういえば、先程の木篠の発言だが、少し気になったことがあった。

『オレは、そこに居る『アリア・ローレンス』に心奪われた存在だッ!』

ここ。この発言から思ったんだが、もしかしてコイツはアリアの何かしらの知り合いか?
だが知り合いにしては、アリアがこれだけ怯えきっているというか涙目になっていねのもおかしい。
……まぁ、普段シャキッとしてる癖にこういうの見ると新鮮で可愛いんだけどさ。

色々考えた結果、あの発言から察するにアリアの何かしらの知り合い……なのだろう。本人がどう思っているかは知らないが。

よし、状況整理完了。だが俺の立
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