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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第三十五章 日来の女達
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とうと迫って来る。
 こうなったら飛び下りた方がいいのかもしれない。下手に負傷したら後で困る。
 もし飛び下りた場合、騎神はこちらを狙って再び発砲するか、それともこちらを無視して結界の破壊を阻止しに行くのか、どちらかだ。
 まあ、なった時にでも考えましょう。
 そう割り切って、高さ十五メートル越えのナイター照明から身を投げる。
 このまま着地しならば、たぶん骨にひびが入る程度だろうか。
 思っていると、背後から空気を裂き、ぶつかり合った銃弾が高い金の音を出す。
 耳障りな音だと、音を遮るように両の耳を畳む。
 背中から落ちるなかで持った銀の鞭を上へと振り、ナイター照明の柱へ繋げる。
 銀の鞭は柱へ衝突する前に形を変え、柱を掴むように広がりホールドする。
 身を柱に寄せ同時に鞭の長さを伸ばしつつ、靴底を柱に滑らせ減速させる。
 完全に速度が無くなる前に伸していた鞭を今度は硬化させ、柱の途中で一気に停止する。
 視界には空が広がる。
 その空には騎神が三機存在し、次の行動を行う筈だ。
 先に行動することは、こちらの手の内を晒すのも同然。彼方が動き出すまでは、こちらも動かないのが得策だ。
 だから彼方は自分よりも先に動いた。
 それはこちらを狙うものでもなく、離れるものでもない。
 何かを回避する動きだ。
 三機を狙うように宙を行くのは赤の砲撃だ。戦闘艦から放たれたものではない。
 これは魔法術師による魔箒|《イビルブルーム》から放たれた砲撃であり、しかし三発同時に魔力弾は並大抵の者では射てない。
 これが出来る魔法術師は、自分は日来で一人しかいない。
 それは――
「あやや、誤差数十センチかなあ? 遠くから三機同時はさすがに無理があったみたいだねえ、魔力の無駄遣いだったよ」
「やっと来たのですわねマギト、それに入直も」
 騎神よりも上空に二人の学勢がいた。
 一人は先程の砲撃を射った魔法術師のマギト。もう一人は赤い騎神の肩に乗っている入直だ。
 二人は上空から降りて来て、視線の高さをネフィアに合わせる。
「おまけで呼んでもらえるとはありがたいねえ?」
「怒ってます?」
「怒ってはないさ、気に障っただけでね」
「それはよかったですわ。わたくし、何か悪いことをしたのではないかと思ってましたが、気のせいでしたのね」
 沈黙の圧力。
 耐えかねたマギトは、まあまあ、と言いながら二人を間に割って入ってくる。
「冗談はさて置いて、二人とも話しは聞いてるよね?」
「ええ、聞いてますわ」
「あの騎神共とじゃれあってればいいんだろ? まあ、アタイはそんな気は無いけどさ」
「幾ら実戦機ではないとは言え、相手は戦闘専門の騎神ですのよ。さすがに作業用騎神では無理があるかと」
「今は準戦闘用騎神さ。日来の方で騎神用
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