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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第21話 『嵐の後の静けさ』
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んでしょうし、悪い提案ではないと思うのだけど?」
「『協力』っていう関係なら……俺としては構わない 色々やることはあると思うけどな」
「じゃあ、私達と『仏蘭西国企業連』――いいえ、『月代 悠』という人物との関係は協力関係、そういうことで構わないかしら?」
「少なくとも俺個人としては、それで構わない」
「じやあ、これからよろしくお願いするわね?月代先輩 後――」
すると、彼女は密着させていた己の身体を更に密着させてきて、俺が彼女を見ると――視界いっぱいに彼女の表情が確認できて、あと少しで彼女に触れられる、という位置に彼女の顔があった。
そして、彼女、更識さんはそのままクスリと笑うとそのまま目を閉じてそのまま俺に――
「痛い痛い、月代先輩、痛いのでやめてくれないかしら!?」
「年頃の女の子がよくも知らない男にそんな破廉恥な事しちゃいけません」
俺は、彼女が目を瞑り俺に対して――俗に言うキスをしようとしてきたのをあいていた左手で彼女に対して全力のアイアンクローをかますと、それを阻止した。
そして彼女との距離を再び離すと、彼女、更識さんはジト目でこちらを見ながら言葉を紡いだ
「……おねーさんとしては、別に構わないのに」
「あのな?そういう問題じゃなくて君が『自身の道徳的』にそんな破廉恥な事はしてもいいと思っていても、『一般的な道徳的』にはそんなことしちゃいけない、分かった?」
「――だから、そういうことじゃなくて……はぁ――鈍感、唐変木、女たらし」
「おいおい待てよ、酷い言われようだな!?大体女たらしって何だ女たらしって。 俺はただ道徳的に更識さんがやろうとした事はだな――」
「……もういい、鈍感」
そうため息をついて彼女は言うと、それまで抱きついていた右腕から己の身体を離すと、俺の正面に立って俺自身を見た。
というより本当に酷い言われようだな、まるで俺が一夏と同類みたいじゃないか、全く。少なくとも俺は一夏のように鈍感でもなんでもない。
「さて、私はこれで失礼しようかしら――最後に2つだけ」
「1つじゃなくて2つなのか――それで、何だ?」
「まず1つ目、できれば私のことは更識じゃなくて最初も言ったように『楯無』と呼び捨てにしてくれないかしら?そのほうが、私としてもやりやすいと思うのよね」
「あのね、よくも知らない男に自分の名前を呼び捨てには――」
「私が構わないと言ってるの。 だから、ね?」
「……分かったよ。『楯無』」
すると彼女は俺の前で満足げに、嬉しそうに笑うとまた扇子を取り出して広げる、そこには『大満足』と書かれていた。本当にどうなってるんだろうなあ、あの扇子。
「それと、もうひとつだけ」
「何だ?」
「転校生の話はしたわよね?――その私達側の転校生の子、確
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