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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第21話 『嵐の後の静けさ』
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んな事をされれば当然、当たるものは当たるわけで……

「……色仕掛けか? だとしたら無意味だぞ」
「違うわよ、まあ多少なりとも個人的な意味は含まれてるけれど」
「は?」
「……何でもないわ。あまり人に聞かれたくない話だから、できれば小声で話したい――ダメかしら?」
「はぁ……それで、話は」
「ゆっくり歩きながら、話をしましょうか」

それに対して俺は「わかった」と一言言うと、歩きながら彼女の話を聞き始めた

「まず、私が先日の襲撃者と月代先輩のISが酷似しているということを知っているのはさっき言ったとおりの理由。それから……今日の私の話は、あることを伝えるためよ」
「あること?」
「『亡国機業』について」
「ッ!?」
「ちょ、ちょっといきなり立ち止まらないで!?びっくりするじゃない……」
「わ、悪い――それで?」
「単刀直入に言うわ、私達の目的は『織斑一夏』とその関係者を亡国機業の手から守ること――そして、亡国機業は恐らくIS学園という1つの『世界』に居たとしても彼を狙うわ。転校生の話、は聞いてるわよね?」
「噂程度なら、な――2人転校生が来るって話は噂で聞いたな」
「そのうちの一人は、うちの――正確に言えば私達側の人間の一人で、対暗部の人間。そしてその目的と理由は」
「一夏を守るため、か?」
「ええ、その通り。 そして私は織斑先生から先日の騒動の話を聞いて、恐らく『貴方も狙われてもおかしくはない』と判断したわ――そして私達の護衛対象は織斑一夏だけではなく、『月代 悠』、貴方も加わった」
「なるほど……大体読めた。それでその転校生と更識さん達、つまりは対暗部の人間がこれから俺を守りますよ ってそう言いに来たのか?」
「簡単に言えばそうね、だから――」

「だったら、んなもんいらねえよ」

「……え?」
「いらないと言ったんだ。一夏だけ守ってろ、俺のお守りは必要ない――君は俺達の事を色々知ってるようだから言うが、俺達も亡国機業については追っている。こっちにも事情があるのと、多くの真実を見つけるためにな。それに俺は『お前は狙われているから守ってやる』と言われて『はいそうですか守ってください』とは言いたくない。強がりかもしれないな? だけど、そうやって一方的に誰かの力を借りることだけはしたくねぇんだ――だからもし守るとか言うんならそれ撤回して『力を貸す』って事にしてくれ」

俺がそう言って今度はゆっくり足を止めて右手に抱きついている彼女を見ると、彼女はどこか驚いたような、そんな表情をしながら俺を見ていた。

「……どうかしたのか?」
「――おねーさん、惚れちゃいそう」
「……は?」
「ふふっ……なーんでもないわよ、そうね――だったら『貴方に協力させて』くれないかしら? お互い、殆どの目的は一緒な
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