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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第14話 銀髪の勇者
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んだ。他の可能性を考えられないほどに。
リュウキは、自身の経験を元にそう言っていた。親愛な人の姿を思い浮かべて、これまで接してくれた人を思い浮かべながら。
その時だった。
「おい」
話している最中に、リュウキとレイナの後ろに、誰かが立っていた。誰か、と言うか この声から誰が話しかけてきたのかはすぐにリュウキは判った。
「…………」
リュウキは、とりあえず答えずにすぐに黙った。だが、この相手は十中八九、思っている相手で間違いない。リュウキは ちらっと横目でその全体の姿を見た。
自分の様に素顔を隠している訳ではない。特徴的な色合いの装備、そして見知った顔。
間違いなく。100%。……キリトだった。
「………やっぱり、お前、リュウキか?」
キリトはそう聞いていた。
雰囲気や仕草、そして、フードから僅かだが見える素顔を見て キリトも核心がいったようだ。
「……そうだ。ふぅ……。久しぶり、だな?キリト」
リュウキは観念した様に 肩を狭めつつキリトの方を向いた。フードは目元までかかっていて、表情は完全には見えないが、認めたし、何より正面から見たらもう間違いなく判る。
「でもお前なぁ、 つれない奴だな……別に知らない間柄でもないのに。危うくあぶれそうになったんだぞ」
キリトは、嫌にむくれていた。確かにレイドを組む、パーティを組む時は大変だった。……でも、その程度で怒る様な、機嫌が悪くなる様な奴だったか? と思える程キリトは機嫌が悪そうだ。
だが、勿論リュウキにもこれには訳がある。
「………その事に関しての文句はアルゴに言ってくれ。オレもこんな事態になってなきゃ、ここまでこんな真似はしない」
リュウキは 少しげんなりしながらそう答えた。
それは、その発端はアルゴにある。
情報屋《鼠のアルゴ》の話だ。
リュウキが、素顔を隠す切っ掛けになったあの大きな大きな事件(リュウキにとって)の概要をここで説明しようと思う。
町の道具屋に置かれていたのは
アルゴの攻略本
(
ガイドブック
)
だけじゃない。
□ □ □ □ □
アルゴの今週の超有力情報。≪わぁ〜〜パフパフパフッ♪♪≫
それは、【銀髪の勇者】のお話です!
その可愛らしい姿形からは考えられない程の戦闘能力があって〜……。
且つ!!頭もとんでもなく切れる!! 攻略する速度もありえな〜いんだよ〜!?
その勇者様を仲間に出来たら、レベリングは勿論。
クエストこなすのも超楽勝かも!?
そんなアナタの永遠のラッキーカラーは【銀色】になるかもよ?
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