暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第14話 銀髪の勇者
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んだ。他の可能性を考えられないほどに。

 リュウキは、自身の経験を元にそう言っていた。親愛な人の姿を思い浮かべて、これまで接してくれた人を思い浮かべながら。


 その時だった。


「おい」

 話している最中に、リュウキとレイナの後ろに、誰かが立っていた。誰か、と言うか この声から誰が話しかけてきたのかはすぐにリュウキは判った。

「…………」

 リュウキは、とりあえず答えずにすぐに黙った。だが、この相手は十中八九、思っている相手で間違いない。リュウキは ちらっと横目でその全体の姿を見た。
 自分の様に素顔を隠している訳ではない。特徴的な色合いの装備、そして見知った顔。

 間違いなく。100%。……キリトだった。

「………やっぱり、お前、リュウキか?」

 キリトはそう聞いていた。
 雰囲気や仕草、そして、フードから僅かだが見える素顔を見て キリトも核心がいったようだ。

「……そうだ。ふぅ……。久しぶり、だな?キリト」

 リュウキは観念した様に 肩を狭めつつキリトの方を向いた。フードは目元までかかっていて、表情は完全には見えないが、認めたし、何より正面から見たらもう間違いなく判る。

「でもお前なぁ、 つれない奴だな……別に知らない間柄でもないのに。危うくあぶれそうになったんだぞ」

 キリトは、嫌にむくれていた。確かにレイドを組む、パーティを組む時は大変だった。……でも、その程度で怒る様な、機嫌が悪くなる様な奴だったか? と思える程キリトは機嫌が悪そうだ。
 だが、勿論リュウキにもこれには訳がある。

「………その事に関しての文句はアルゴに言ってくれ。オレもこんな事態になってなきゃ、ここまでこんな真似はしない」

 リュウキは 少しげんなりしながらそう答えた。

 それは、その発端はアルゴにある。

 情報屋《鼠のアルゴ》の話だ。
 リュウキが、素顔を隠す切っ掛けになったあの大きな大きな事件(リュウキにとって)の概要をここで説明しようと思う。


 町の道具屋に置かれていたのはアルゴの攻略本(ガイドブック)だけじゃない。




 □        □         □          □        □



 アルゴの今週の超有力情報。≪わぁ〜〜パフパフパフッ♪♪≫

 それは、【銀髪の勇者】のお話です!

 その可愛らしい姿形からは考えられない程の戦闘能力があって〜……。

 且つ!!頭もとんでもなく切れる!! 攻略する速度もありえな〜いんだよ〜!?

 その勇者様を仲間に出来たら、レベリングは勿論。

 クエストこなすのも超楽勝かも!?

 そんなアナタの永遠のラッキーカラーは【銀色】になるかもよ?
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ