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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐ 
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第20話 『正体不明 < Unknown >』 後編
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「勿論ですわ、お二人にもちゃんと謝罪するつもりでいます――それで、ローレンスさん」

「何?オルコットさん」

「『セシリア』、よろしければそう呼んでください――私は、もう自分に嘘をつくことはやめますわ」

そう言うとローレンスさんは、目を見開いて少し驚くと、どことなく嬉しそうな笑顔をこちらに向けた

「ん、じゃあ私のこともアリアって呼んでくれるかな……『セシリア』」

「ええ、わかりましたわアリアさん」

「さん付けもいらないんだけどなぁ……まあいいや、それで――嘘をつくのをやめるって?」

私は一度咳払いをすると、ローレンスさん――いえ、アリアさんの茶色の綺麗な目を正面から見ながら言葉を紡ぎました

「アリアさんが言っていたように、私は――ずっと嘘をついていました。本当は、無理なんてしたくないのに無理して、誰かに助けてほしいのに手を振り払って、『ひとりぼっち』が嫌なのに―― 一人でなければ強くなれないと自分に言い聞かせてきました」

「……ん」

「そしてアリアさんがいったように、そうやって自分を傷つけて――力だけを振りかざして、自分こそが他人の上にたちべき存在だと思い込んでいました。ですが……アリアさんに教えられました、私のそんな強がりも、無理も、嘘も、何もかも本当は意味で――ただ一言だけ、『助けてほしい』と言えばよかっただけだと」

「私も、ひとりだったから」

不意に言葉を紡いだ彼女を私を見て、驚きました。その時のアリアさんは、どことなく嬉しそうでしたが、少し辛そうで――何かを過去に後悔したような目をしていました。

「私も、ひとりだったの。ひとりぼっちだった――力を振りかざして、自分に嘘ついて、自分の心が悲鳴を上げてるのにそれを無視して、そして突き進んだ先にあったのはね――『破滅』だったんだ。だけど、そんな私を助けてくれたのは、『可能性』を信じる一人の人、私に暖かさと本当の強さを教えてくれた、一人の人だったんだ」

「…月代 悠」

「うん、ユウが教えてくれたんだ――『破滅』しかけてた、諦めかけてた私の心を救ってくれた。変えてくれた。そして私も、自分に素直になれた――素直になれて、嘘つくのも無理するのもやめて、本当の意味で笑えるようになったんだ。 そして、セシリアは昔の私に、本当に似てたんだ」

「……似たもの同士ですのね、私達」

「そうだね、私とセシリアは似たもの同士だよ――きっと唯一違うのは、在り方と心の持ち方だけ。私には私の考え方があるように、セシリアにはセシリアの考え方がある――まあきっとそれは、一人ひとり違うんだと思うけど」

「ふふっ……そうですわね。 アリアさん、私は――貴女に貴女に酷いことをしました、ですがその上で貴女にお願いがあります」

「ん?
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