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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第19話 『正体不明 < Unknown >』 中編
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――『彼』と『それ』は映し鏡。 真の意味での映し鏡。
――『彼』がHeだとすれば 『それ』はNobody、だれでもない
『同じ二人が 今出会う 出会い交差し、動き出す』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「さて、と――」
そう呟くと俺は己の正面に存在するそいつ、<Unknown>を睨みつける。 こいつには、色々落とし前をつけて貰わなければならない。
アリアを撃墜した事、オルコットさんに怪我を負わせた事、二人を殺そうとしたこと――そして何よりも、2人の真剣勝負を邪魔した事。
俺自身のそんな怒りや憤りに呼応してか、『テンペスト』の反応は普段よりどこか荒々しく感じた。こいつも、怒ってるんだろうか――そして目の前の自身に似た奴を、許せないんだろうか。
じゃあさ、こいつを全力でぶっ倒そう、落とし前だけはつけさせて、コイツが何者なのか吐いて貰おう――だから、行くぞテンペスト。俺とお前なら、やれる。そして負けるわけにはいかないんだ。そう俺が思うと、背中の非固定浮遊部位の<ハイペリオン>が光の翼として展開される――まるで、俺とコイツの気持ちを表してるみたいに。
「答えないとは思うが一応聞く、お前―― 一体何者だ?」
形式上、一応聞いておこうかと思った。だけどきっと、お約束とでも言うのか、コイツは答えないと思っていた。だけど――
「……みつけた」
「は……?」
返答があったのだ、だがそれは――俺の問に対するものではなくて、言うならばまるで独り言みたいな言葉だった。
そしてその声は『女』だった。まあISを使用している以上、俺や一夏という例外を除いて全て女性だから当たり前か――だったらコイツは何だ?ずっと思っていたが、何故IS学園を襲撃した?何故この場所を狙った?
<Unknown>はフルフェイスの竜を模した仮面をつけているため素顔はわからなかったが、今の声で相手が『女』という恐らく当たり前であろう情報だけはわかった。
分かった事もあったが、幾つもの疑念を俺は持った。そんな己の中での情報を整理しながら俺と<Unknown>は対峙したまま動かない、まるでにらみ合っているように。しかし暫くして行動を起こしたのは<Unknown>だった。
「―い―――――ん」
何かを呟く<Unknown>、だが俺にはその言葉は上手く聞き取れなかった。何だ、何を言ったんだコイツは――
俺は<Unknown>を睨みつけながら、<インフェルノ>をコール、それを右手で持つと<Unknown>に対して銃口を向けた。
引き金を引くのにも、こいつを撃つのにも躊躇いはなかった。ISを兵器としてだけ見るのはしたくない俺だったが、大事な奴等を傷つけら
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