暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第一章 『学園』 ‐欠片‐
第19話 『正体不明 < Unknown >』 中編
[12/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
管制室、そこ部屋のモニターに映し出されていた映像を見て私はただ唖然とするしかなかった。
今日だけで何度そうなったか、既に数えるのも面倒だが今目の前で起こっていた事が未だに信じられずにいた。
ローレンスとオルコットの試合に対する襲撃者、そして恐らくだが……あの襲撃者の目的は『月代』だったのではないのかと判断した。
襲撃者と同じ姿をしたISを持つから、だから狙われた。 理由はそれだけで十分だった。詳細はわからないが、少なくとも月代があの襲撃者に対して何かしらの関係があるのではないかという事はわかった。
突如として現れる襲撃者、救出行動に入る一夏と月代、そして――月代はアリーナの中で<Unknown>と戦闘を行い、敗れ、そして撃墜されたかに見えた。
私は、そこからがただ『異常』としか思えなかった。落下していく中で突如としてISを再起動させた月代は、そこから逆に一方的に<Unknown>を攻撃し始めたのだ。
再起動した月代のISと<Unknown>の戦闘はただ一言で『異常』だったのだ。恐らく既存のISより遥かに速く飛翔していると思われる速度に、あの『瞬間移動』。既にその映像は人知を超えた高いだった。
互いに攻撃し、隙あらば瞬間移動で敵の死角や背後に回りこむ、そして逆にそれをされれば対応する――私には目で追えていたが、山田君は何が起こっているのか全く理解できていないようだった。
その戦いは、意外な形で幕を閉じた――<Unknown>が私達の居る管制室へライフルを向け、収束砲撃を放ったと思ったら、月代がその射線に瞬間移動してそれを防いだのだ。
いきなりの<Unknown>の行動に、私も山田君も困惑して銃口を向けられた時には『不味い』とも思った――すぐに退避を、そう考えた瞬間に月代に守られたのだ。
そして月代が防いだその砲撃の爆風が晴れる頃には――<Unknown>の姿はもう無かった。どうやら、爆風に乗じて離脱したのか、と私は判断した。
<Unknown>が姿を消すと、月代の機体――<Unknown>と同じその機体はアリーナの地面に着地すると同時に、ISの展開が解除され、その場に月代が倒れ伏した。
「山田君!」
「分かってます!」
私と山田君は急いで管制室を出ると、<Unknown>が消え去ると同時に解除されたアリーナに続く扉へと向かい走り出した。月代の容態を確認しなければならない、そう思ったからだ。
恐らく、オルコットと一夏も向かっているだろう――とにかく、私達もアリーナで倒れた月代の元へと急いだ。
走りながら、私の頭の中には幾つもの疑問が浮かんだ。
あの<Unknown>という襲撃者は何だったのか、何故IS学園を襲撃したのか、そして何故月代のISはあの襲撃者と同じ姿をしていたのか。
そして、最後
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ